バイクのカスタムで「音が思ったよりも小さい」と感じることはよくあります。特にマフラーやサイレンサーを交換していても、排気音が期待したほど出ないケースも。この記事では、ホンダ・ジェイドに装着されたRed Stage猪武者マフラー+豪菅サイレンサーのような構成で音量が小さい理由と、音を大きくするための合法的かつ安全なカスタム方法を解説します。
音が静かな理由とは?
一見、社外マフラーであっても「音が静か」と感じる理由にはいくつかの要因があります。まず考えられるのはサイレンサーの消音構造が高性能すぎる場合です。
また、エンジンの排気圧そのものが低い、あるいはエキパイからサイレンサーまでの内部径(バッフル径)が狭いことで音が抑えられている可能性もあります。
豪菅サイレンサーの特性
豪菅(ごうかん)はデザインこそ直管風でありながら、中にグラスウールやパンチングパイプを内蔵した消音効果のある構造であることが多いです。
外観が派手でも内部がしっかり作られていれば、見た目と反して音量が控えめになるのは自然な結果ともいえます。
バッフルを抜いても静かな場合の対策
すでにバッフルを外しているのに音が静かな場合は、次のような対策が考えられます。
- グラスウールを減らす:内部に詰まった消音材(グラスウール)を部分的に取り除くことで音量が上がります。
- インナーパンチングパイプの加工:細かすぎる穴や内部径を調整することで音質も変化します。
- サイレンサー交換:より音量の大きい直管仕様のサイレンサーに交換するのが最も効果的です。
ただし、どの方法も騒音規制や近隣への配慮が必要です。音量の上げすぎは違法改造と見なされる可能性もあるため注意が必要です。
実際のユーザー事例
あるジェイド乗りの例では、猪武者マフラーにモリワキ製サイレンサーへ変更したことで、バランスの取れた音量と低音に仕上がったとの報告があります。
また別のユーザーは、豪菅サイレンサー内部のパンチングパイプを少し拡張し、グラスウールを間引くことでより重低音が強調され「ちょうどいい音」になったそうです。
合法的に音を大きくするには
音量を上げるカスタムには法律上の制限があります。2020年以降、車検対応を考慮するなら以下の基準を意識しましょう。
- 近接排気騒音:94dB以下(令和2年新基準)
- 加速走行騒音:82dB以下(車種・型式により異なる)
対応製品には「JMCA認定マフラー」などの表示があるため、それらを選ぶのも安心です。
まとめ:音量UPは慎重に、安全に
ジェイドに装着した猪武者マフラー+豪菅サイレンサーの組み合わせでも、内部構造によっては音が静かになることがあります。音量を上げたい場合は、グラスウール調整やサイレンサー交換が効果的ですが、騒音規制と近隣配慮を忘れずに。合法的な範囲で自分好みのサウンドに近づけましょう。
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