ヤマハSR400は、カスタムベース車両として長年愛されてきた名車です。その中でも、フレーム内をスッキリと見せる「スカチューン(スカチン)」は定番カスタムのひとつ。この記事では、SR400の3型モデルをベースにしたスカチューンの基本的なやり方やポイントをわかりやすく紹介します。
スカチューンとは?その魅力と特徴
スカチューンとは「スカスカにチューンする」の略称で、主にサイドカバーやバッテリーボックスなどを取り外し、フレーム内部を可視化するカスタムです。クラシカルなSR400の雰囲気と相性が良く、ミニマルで武骨なルックスが人気です。
特に旧車ライクなカスタムを目指す人や、ソロシート・ルーカステールなどとの組み合わせでトータルバランスをとりたい人におすすめです。
必要なパーツと工具一覧
スカチューンには以下のようなパーツや工具が必要です。
- 小型バッテリー(リチウムイオンなど)
- バッテリーレスキット(必要に応じて)
- 配線の延長コードや端子
- テールランプ・ウインカー類(LEDにすると省電力)
- 工具一式(六角レンチ、スパナ、絶縁テープ、はんだごて等)
初心者でも配線図を見ながら作業すれば、丁寧に進めることが可能です。バッテリーレス化を行う際はACレギュレータやコンデンサの知識もあると安心です。
SR400 3型でのスカチューンの流れ
まずサイドカバーとバッテリーボックスを取り外します。純正バッテリーを取り外したら、小型バッテリーをフレーム内に収められるように位置を調整し、配線を見直します。バッテリーレス化をする場合は、レギュレータを強化タイプに変更し、点火や灯火類が正常に作動するか確認が必要です。
リアフェンダーやテールランプ周りもシンプルにまとめると、よりスカチューンらしさが出ます。ウインカーもミニタイプに変更すると見た目のバランスが良くなります。
注意点:配線と法令遵守
スカチューンでは配線の整理が重要です。配線を無造作にまとめてしまうとショートや断線のリスクが高まります。絶縁処理は丁寧に行い、バッテリーからの配線も熱源から遠ざけて配置しましょう。
また、ウインカーの間隔やテールランプの視認性など、保安基準に違反しないように注意することが必要です。公道を走行する以上、整備不良での取り締まりは避けたいところです。
カスタム例:リアルなスカチューン事例
実際にSR400 3型でスカチューンを行ったユーザーの例では、ミニバッテリーをエアクリーナーボックス内に収納し、ハーネスを全て配線チューブにまとめ、リア周りをボルトオンフェンダーとルーカステールに変更している例があります。
これにより、リアがスカスカに見えながらも、機能面はしっかり維持できるバランスの取れたカスタムが実現しています。
まとめ:自分だけのSRを作る楽しみ
SR400のスカチューンは見た目が一気に変わるため、カスタムの満足度も高く、初心者にも挑戦しやすいジャンルです。ただし、配線処理やバッテリーレス化には慎重な作業が必要なので、わからない部分は専門ショップに相談するのもおすすめです。
自分だけのスタイルを追求し、世界に1台だけのSRを仕上げていきましょう。
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