カスタム好きなライダーにとって、パーツの流用はコストを抑えながら理想のスタイルを追求する手段の一つです。今回は、スズキの人気原付「ストリートマジック50」に、兄貴分である「ストリートマジック110」のシートが取り付けできるのかについて詳しく解説します。
ストリートマジック50と110の基本的な車体構造の違い
ストリートマジック50と110は見た目こそ似ていますが、エンジンやフレームに細かな違いがあります。特にシート周りのステーや固定方法には違いがあり、単純なポン付け(無加工取り付け)は難しいケースが多いです。
具体的には、シートのフック位置やシートレールの長さ・角度が微妙に異なっており、ステーの高さやネジ穴の位置が合わないことがあります。
110用シートを装着するために必要な加工
110用シートをストリートマジック50に取り付けたい場合、以下のような加工が必要になることがあります。
- シートの固定ステーの位置変更
- シート裏側のクッションの削除や追加
- フレーム側に新たな取り付け穴の追加
加工精度が要求されるため、自作が難しい場合はバイクショップなどでの相談をおすすめします。
装着事例とユーザーの声
ネット上では「多少の加工で110用シートを取り付けた」という声も見られます。特に社外シートやカスタムパーツを使うことで、取り付けをスムーズに行っている例もあります。
ただし「完全にフィットしない」「見た目に違和感がある」といった意見もあり、流用にはリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
シート流用の際に注意すべき点
シート交換によって走行時の姿勢が変わるため、操作性や快適性にも影響を及ぼします。特にタンデム(2人乗り)する場合や長距離を走る場合は、純正に近いフィット感を重視したほうがよいでしょう。
また、シート高の変化は足つき性や重心バランスにも関わるため、安全性を損なわないようにしましょう。
代替手段:社外品シートや張り替えカスタム
ストリートマジック50にフィットする社外シートを探す、または既存のシートにクッションやカバーを追加して好みの形状にカスタムするという方法もあります。張り替え加工を行うことで見た目も一新でき、よりオリジナリティのあるカスタムが可能です。
この方法なら取り付けの苦労も少なく、純正パーツの価値も残せます。
まとめ:110用シート流用は可能だが加工前提
ストリートマジック50にストリートマジック110のシートを流用することは理論上は可能ですが、基本的には加工が必要です。シートの固定部やフレーム形状の違いを理解し、安全性を確保したうえで作業を行うことが大切です。
リスクを抑えたい場合は、社外品や張り替えといった選択肢も検討し、自分のバイクに合った最適な方法を選びましょう。
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