スズキGSX400インパルス(GK79A)で2番・3番シリンダーが失火する症状に直面して、バイク好きのあなたが自力で直そうとしているのは素晴らしいことです。ここでは、点火系とキャブ回りのチェックポイントを整理し、初心者にも分かりやすく解説します。
🔧 点火系の優先チェック項目
まず疑うべきはピックアップコイル(パルスジェネレーター)です。失火する2番・3番以外の気筒は正常とのことなので、点火信号自体にムラがないかテスターで回転信号を確認しましょう。
イグナイターへの入力信号が不安定だと、たとえコイルやプラグに電圧があっても弱い火花になる可能性があります。
🔥 プラグとコイルの状態確認
プラグが赤っぽい火花ということは、火花が弱い兆候です。プラグキャップの接触不良、コイルの内部リーク、またはアース不良の可能性もあります。プラグキャップの接続を外して再度挿し直す、接点を軽く磨くなどのメンテナンスを行ってください。
さらに、疑問が残るならプラグを新品に交換し、火花の強さと色を再テストしましょう。青白い火花が理想です。
⛽ キャブレターの見直しポイント
キャブをオーバーホール済とのことでガソリン供給には問題なさそうですが、混合気の調整も重要です。パイロットジェットが濃すぎると低回転域で燃焼不良となる場合があります。
混合気が濃いと火が弱くなるため、メインジェット・パイロットジェットをやや薄め設定に替えるか、ミクスチャースクリューの調整を試み、1巡絞って再テストしてください。
✅ 電装信号の波形チェック
パルスジェネレーターの信号をオシロスコープ、または点火用アナライザーで確認できれば、より精度の高い分析が可能です。波形の崩れや信号ドロップが見られたら、ピックアップコイルまたは配線の断線・接触不良の可能性が高いです。
同様に、イグナイターが正常でも入力信号側に問題があると失火が起きますので、配線取り回しやハーネスの状態を確認してみてください。
🛠 トラブル対処ステップまとめ
- ピックアップコイル回転信号の確認
- プラグとキャップの接触チェック&新品プラグで再テスト
- ジェット類の調整:やや薄め方向で混合気調整
- 電装配線・接触確認:特にアース回りも含めて
まとめ
2番・3番の失火は、点火信号側(ピックアップコイルや配線)と火花の出力(プラグ・コイル)が中心的な原因となるケースが多いです。まずは点火信号回りを優先的に確認し、次いでプラグ・混合気の調整を試してみてください。順序立てて一つずつ潰していけば、自力での症状改善も十分可能です。バイクとの向き合う姿勢は素晴らしいので、焦らず楽しんで取り組んでください!
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