17クラウン ロイヤル(1G-FE搭載車)は、トヨタの中でも人気の高いセダンでありながら、カスタムベースとしても多くのユーザーに愛されています。その中でもマフラー交換は排気効率やサウンドチューニングを図るうえで代表的なカスタム手法です。この記事では、17クラウン(1G-FE)に対応する社外マフラーの流用可能性や、他車種マフラーの適合情報をわかりやすく解説します。
1G-FEに1JZ・2JZ系マフラーは流用できるのか?
まず結論から言うと、1JZや2JZ用のマフラーはそのままボルトオンで装着することはできません。エンジン型式やレイアウトの違いから、排気系のパイプ取り回しやフランジ位置が異なるためです。
ただし、中間パイプ以降(リアピースなど)に限れば、加工やアダプターを使用することで取り付けが可能なケースもあります。例えば、JZX100系の中間+リアマフラーをベースにパイプ径を合わせてワンオフ対応させるユーザーも見られます。
流用しやすい他車種・マフラーの一例
17クラウン(1G-FE)に比較的流用しやすい社外マフラーや車種は以下のとおりです。
- JZS171(1JZ-GE搭載)用:ステー位置が異なるため要加工。パイプレイアウトは近く、ワンオフベースとしても活用可。
- マークII JZX100用:同世代プラットフォームを使用しているため、中間〜リア部が流用しやすい。
- クラウンアスリート用マフラー:1G用ではなくても、ステー位置やパイプ径次第では加工取付可。
いずれも完全流用ではなく、マフラー加工業者にてフランジ加工や中間パイプの延長などが必要になる場合が多いです。
社外品の1G-FE専用マフラーはある?
2020年代に入り、17クラウンの1G-FE専用社外マフラーは市場から徐々に姿を消しつつあります。主に存在していたのは以下のメーカー。
- HKS(LEGAMAXなど)
- FUJITSUBO(AUTHORIZEシリーズ)
- 柿本改(GTboxシリーズ)
これらは中古品としてオークションやフリマサイトで流通していることもあります。新品は製造終了しているケースが多いため、中古ベースで探すことが現実的です。
ワンオフマフラー製作という選択肢
既製品が手に入らない、もしくは音質・見た目にこだわりたい場合、ワンオフマフラー製作が有力な選択肢となります。
ショップに依頼する場合は。
- パイプ径(50.8mm〜60.5mmなど)
- 材質(SUS304ステンレスなど)
- 消音器の種類(ストレート、タイコ付き)
などを指定し、自分好みの一本を仕上げてもらえます。費用は8万円〜15万円程度が目安です。
注意点:車検対応と法規制について
マフラー交換時には、排気音量や触媒の有無にも注意しましょう。以下の点に気をつけてください。
- 音量規制(加速騒音規制)に適合しているか
- 触媒後交換タイプか、フルストレート構成か
- 車検対応品か(JASMA認証あり)
特に中古マフラー流用やワンオフ製作時は、車検通過の可否を必ず確認しておきましょう。
まとめ:1G-FE搭載17クラウンのマフラー選びは流用+加工が鍵
17クラウン(1G-FE)のマフラーカスタムは、既製品が少ないため流用や加工前提の対応が必要です。1JZ・2JZ用は中間以降の流用が視野に入るものの、完全ボルトオンは難しい点に留意しましょう。
理想のサウンドとスタイルを目指すなら、中古社外マフラーやワンオフ制作を柔軟に組み合わせるのがおすすめです。安全性と法規制の確認も忘れずに、自分だけのクラウンを作り上げてください。
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