初めて車を持つときは、車両本体の価格だけでなく、普通自動車免許の取得費用、車購入時の諸費用、任意保険、駐車場なども考える必要があります。そのため「免許と車で最低いくら必要か」は、どの教習所へ通い、どのような中古車を選ぶかによって大きく変わります。
一般的な指定自動車教習所で普通AT免許を取得し、安価な中古軽自動車を購入するケースなら、かなり費用を抑えても合計50万~70万円程度、故障リスクや保険まで含めて余裕を持つなら70万~100万円程度を用意しておくのが現実的です。
ただし「10万円の中古車を見つけたから免許代+10万円で済む」とは限りません。車は購入後も継続的に費用が発生するため、購入資金を使い切らないことが重要です。
普通自動車免許の取得には30万~35万円前後が一つの目安
免許を持っていない人が指定自動車教習所へ通って普通AT免許を取得する場合、地域や教習所によりますが30万~35万円前後が一つの目安になります。例えば埼玉県内の指定教習所では、免許なし・原付所持者向け普通ATコースが約31万~34万円程度で設定されている例があります。
教習料金には入学金、学科・技能教習、検定料などが含まれることが多いものの、仮免許関係の手数料などが別料金の場合もあります。さらに技能教習の延長や検定の再受験が発生すれば追加費用が必要です。
指定教習所卒業後の本免許試験についても手数料が必要です。2025年3月24日以降、東京都で指定教習所卒業者が普通免許を取得し従来型の運転免許証のみを持つ場合は、受験料1,900円と免許証交付料2,350円の計4,250円と案内されています。[参照:警視庁 普通免許試験]
とにかく安く車を買うなら中古の軽自動車が候補
免許取得後に車をできるだけ安く購入したいなら、中古の軽自動車が有力候補になります。年式が古く走行距離の多い車であれば、車両本体価格10万~30万円程度で販売されていることもあります。
ただし中古車では「車両本体価格」ではなく「支払総額」を見ることが重要です。登録など購入に必要な費用が加わるため、本体価格15万円でも実際に15万円だけを払って乗り出せるとは限りません。
また極端に安い中古車は、タイヤ、バッテリー、ブレーキ、エアコン、オイル漏れ、足回りなどに整備費用が必要になる可能性があります。車検の残り期間も確認したいポイントです。
免許+中古軽自動車なら合計50万~70万円程度から考える
一例として、普通AT免許に約32万円、中古軽自動車の支払総額を25万円とすると、それだけで約57万円になります。
| 項目 | 費用の一例 |
|---|---|
| 普通AT免許取得 | 約30万~35万円 |
| 中古軽自動車 | 約20万~30万円 |
| 合計 | 約50万~65万円 |
条件のよい格安車を見つけたり教習料金を抑えたりすれば50万円前後に近づける可能性はあります。一方、購入直後の整備や任意保険まで考えれば、60万~70万円以上になるケースは珍しくありません。
したがって「最低価格」を追求するなら50万円前後から可能性はあるものの、実際の予算としては70万円程度以上を考えるほうが安心です。
車を買った後に必要なお金も忘れない
マイカーで特に注意したいのは、購入した瞬間に出費が終わるわけではないことです。ガソリン代、駐車場代、任意保険、税金、車検、オイル交換、タイヤなどの維持費が継続的に発生します。
特に若い人が初めて自動車保険へ加入する場合、任意保険料が大きな負担になることがあります。年齢、車種、補償内容、運転者の範囲、等級などによって保険料が大きく異なるため、購入する車を決める前に保険会社の見積もりを取ると安心です。
例えば格安の中古軽自動車を20万円で購入できても、購入直後にタイヤとバッテリーの交換が必要になれば数万円単位の追加出費になります。購入後の故障に備える資金も残しておきたいところです。
「予算50万円全部を車と免許に使う」は避けたい
手元に50万円ある場合、免許取得に32万円使って残り18万円すべてで車を購入する、と考えたくなるかもしれません。しかし手元資金をほぼゼロにして車を所有するのはリスクがあります。
納車直後に故障したり、タイヤ交換が必要になったりすれば対応できなくなるからです。少なくとも数万円から10万円程度は車の修理・整備に使える予備費として残しておくほうが安全です。
その意味では、免許と車を合わせた「理論上の最低額」よりも、購入後も無理なく維持できる総予算を考えることが重要です。
普通車を買うなら必要予算はさらに増える
軽自動車ではなくコンパクトカーなどの普通車を購入する場合も格安中古車は存在します。ただし、安い普通車が必ずしも軽自動車より総費用で安くなるとは限りません。
税金や車検時の費用、燃料代などに違いがあり、車種によってタイヤなど消耗品の価格も変わります。また駐車場を借りる地域では月極駐車場代も大きな固定費になります。
初めての車で予算を最優先するなら、購入価格だけではなく「年間維持費」まで含めて軽自動車と普通車を比較するのがおすすめです。
安い中古車ほど購入前の状態確認が重要
中古車価格を極端に下げると、購入後の故障リスクとのバランスが重要になります。10万円の車を買ってすぐ15万円の修理が必要になれば、最初から25万円程度の状態が良い車を選んだほうが結果的に安かったということもあります。
購入前には車検の残存期間、タイヤの残り溝と製造年、バッテリー、エアコン、エンジン・CVTやAT、ブレーキ、警告灯、オイル漏れ、修復歴などを確認します。車に詳しくない場合は、価格だけで個人売買を選ぶより保証のある中古車販売店を検討する方法もあります。
また、欲しい車を見つけたら契約前に任意保険の見積もりを出してみると、購入後に必要な月額・年額をイメージしやすくなります。
まとめ:免許+車なら最低50万~70万円程度、余裕を持つなら70万~100万円を目安に
初めて普通自動車免許を取得して車を購入する場合、指定自動車教習所の普通AT免許で30万~35万円前後、安価な中古軽自動車で20万~30万円程度とすると、免許+車だけなら50万~70万円程度が一つの目安になります。
ただし、これは安い中古車を選んだ場合の目安です。任意保険、ガソリン、駐車場、税金、整備、故障時の修理費などを考えると、手持ち資金をすべて購入費に使うのはおすすめできません。
現実的には70万~100万円程度の予算を用意し、その中から免許代と車の支払総額を払い、残りを任意保険や整備・修理の予備費として確保すると安心です。「一番安く買える車」ではなく「買った後も維持できる車」を選ぶことが、初めてのマイカーで失敗しないポイントです。


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