バイクのカスタムは外装カラーから始める人も多く、特にApe50のようなシンプルなネイキッドバイクは、塗装によって一気に印象が変わります。この記事では、ホームセンターで手に入る道具だけで、タンクやサイドカバー、フェンダーなどをオレンジに塗装するための具体的な手順とおすすめのスプレー缶・道具を初心者向けに解説します。
必要な塗装道具とその役割
ホームセンターでそろう道具だけでも、しっかり手順を踏めば十分キレイに仕上がります。最低限用意したいものは以下の通りです。
- 耐水ペーパー(#400~#1000):下地処理に使用
- シリコンオフ:油分・ホコリを落とす脱脂剤
- プラサフ(プライマーサーフェイサー):下地を整えて塗料の食いつきを良くする
- オレンジのカラースプレー:ラッカーやウレタン系を選ぶ
- クリアスプレー(仕上げ用):艶出し・保護コートに使用
- マスキングテープ/新聞紙:塗装範囲を制限する
- ゴム手袋・マスク:安全対策として必須
塗装前の下地処理が仕上がりを左右する
まずは古い塗膜や汚れを落とし、塗料が密着しやすい表面を作ります。耐水ペーパーで全体をやさしく研磨し、表面をザラつかせます。ザラザラするほど塗料の乗りがよくなります。
その後、シリコンオフなどでしっかり脱脂してください。指紋や油が残っていると、仕上がりにムラや剥がれの原因になります。
プラサフ塗布で色ムラ防止と密着力UP
下地にプラサフ(プライマー入りサーフェイサー)を薄く数回に分けて塗り重ねます。これにより、色ムラを防ぎながら上塗り塗料の密着性を高めることができます。
塗布後はしっかり乾燥(最低2~3時間)させ、再び軽く耐水ペーパー(#800~#1000)で研磨して表面を均一に整えましょう。
オレンジスプレーで本塗装を実施
いよいよメインのオレンジカラーのスプレーです。最初はごく薄く「砂吹き」するように塗り、乾燥→重ね塗りを3~5回程度繰り返すとムラなく仕上がります。
1回のスプレーで厚塗りしようとせず、15~20分ずつ乾燥を挟みながら行うのがコツです。気温や湿度によって乾きが違うので、時間をかけるほど失敗しにくくなります。
クリアコートで艶と耐久性をUP
本塗装の乾燥後(最低3時間)、クリアスプレーで保護コートをかけます。クリアも同様に数回に分けて吹き付け、最後に光沢が出るまでしっかり重ねてください。
この工程をしっかり行えば、紫外線や飛び石から塗装を守り、美しい艶を長持ちさせることができます。
よくある失敗とその対策
- 一度に厚塗りしすぎる:タレの原因。必ず薄く、乾燥を挟む。
- 脱脂不足:塗料がはじく、はがれる原因に。シリコンオフをケチらず使用。
- 塗装環境が悪い:風が強い日や湿度が高い日はNG。風のない晴れた日に屋外or換気の良いガレージで作業を。
まとめ:塗装は「下地」と「乾燥」が仕上がりを決める
ホームセンターの道具でも、丁寧な下地処理と乾燥をしっかり行えば、初心者でもApe50のパーツを美しく塗装することができます。
焦らず、薄く、繰り返し塗ることでプロ並みの見た目に近づけるので、休日のDIYにぜひ挑戦してみてください。塗装は「準備8割・スプレー2割」です。
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