初めてのマイカー購入は、自分のライフスタイルや価値観を映し出す大きな選択。特に20代の社会人がレクサスUXのようなプレミアムブランドを候補にする場合、「贅沢すぎないか?」「維持できるのか?」といった不安もつきものです。今回は、将来設計やライフプランに合わせたUX購入の是非、そして代替案まで含めて丁寧に検証していきます。
レクサスUXの魅力とコストバランス
レクサスUXは高級コンパクトSUVとして2018年に登場。中古車市場でも値下がりが緩やかで、3〜5年落ちでも内外装の品質が高く、装備も充実しています。
特に2020年式あたりのUX250h(ハイブリッドモデル)は、燃費が優れ、レクサスらしい質感と信頼性を兼ね備えているため、見栄えとコスパを両立した選択肢といえます。シートヒーターやベンチレーション、ナビ、セーフティシステムなど、快適性と安全性も標準以上。
月々の支払は現実的か?想定収支から検証
例えば、270万円のUXを頭金100万円、残り170万円をボーナス併用ローンで5年返済とした場合、月々の支払いは概ね1.8〜2.2万円、ボーナス加算月に10万円前後。保険・維持費・駐車場を含めると月4.5〜5.5万円程度の出費になります。
年収420〜500万円(手取り月25万円程度)で同棲・家賃11万円という状況では、決して楽ではありませんが「厳しいが可能」なラインです。ただし突発的な支出や転職・妊娠等のライフイベントも想定し、少なくとも年間50万円程度の生活予備費があることが望ましいです。
レクサスUXが向いている人・向いていない人
UXが向いている人:
- 見た目や質感を重視し、愛着を持って長く乗りたい人
- 基本2人乗車で、後部座席や荷室の広さをあまり重視しない人
- 5年以内に子どもが生まれる予定がなく、生活スタイルが安定している人
UXが向いていない人:
- 将来的に家族が増える可能性が高く、ファミリーカーに乗り換え予定の人
- 頻繁に荷物や同乗者を乗せる機会がある人
- 車の購入によって毎月の可処分所得が著しく減少する人
レクサスUXの代替候補とその理由
「UXは魅力的だけどちょっとキツイ…」という場合、以下のモデルも検討候補になります。
- トヨタC-HR(HYBRID G):UXと同じTNGAベース。内装質感も高く、価格は200万円前後。
- マツダCX-30:内装の質感と走りの良さで高評価。2人乗りなら十分。
- ホンダヴェゼル(e:HEV Z):2021年以降のモデルは先進装備も充実。価格も抑えめ。
これらはいずれもUXのようなデザイン性と使い勝手を両立しつつ、維持費や購入価格の面で優位性があります。
車購入はライフプランとリンクする
22歳から数年後の自分を見据えた「UX購入プラン」は、とても現実的で堅実な部類に入ります。特に「車は資産でなく、体験と価値を買うもの」と捉えている人にはUXはマッチします。
ただし、「結婚・出産・引っ越し」など生活環境の変化が予測される中で、維持費に過度なプレッシャーがかからないかどうか、ローン支払と資産形成(貯蓄・投資)の両立ができるかを見極める必要があります。
まとめ:UXは“満足度重視”派の1台目に適している
レクサスUXは、初めての車としてはやや贅沢ですが、品質・装備・リセールを考慮すると決して悪い選択ではありません。自己満足度を大切にしたい方や、2人乗りメインのミニマルな使い方を想定するなら、UXは非常に魅力的な一台です。
一方で、支出と収入のバランスを冷静に見極め、5年後10年後のライフイベントを想定して、「今の買い物が未来の負担にならないか」を考えることが大切です。
予算150万円前後の中古車で生活の土台を整え、5年後に新車UXを狙うという“逆算型戦略”も視野に入れてはいかがでしょうか。
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