トヨタライズとダイハツロッキーは、いわゆるOEM(相手先ブランド製造)車ですが、ボディカラーに微妙な違いがあることをご存じでしょうか。特にトヨタライズには存在する「ファイアークォーツレッドメタリック」が、ダイハツロッキーでは選べない理由について解説します。
トヨタライズとダイハツロッキーの関係とは?
トヨタライズは、ダイハツが開発・生産を担当し、トヨタブランドで販売されている小型SUVです。ベースとなる車はダイハツロッキーであり、車体やエンジンなどの基本構造は共通です。
しかし、OEM車とはいえ、販売するブランドやターゲット層に合わせた仕様の違いを設けるのが一般的です。これにより、同じ車両でも別の個性を持たせられるのです。
なぜ同じ車なのにボディカラーが違うのか?
OEM車におけるカラーラインナップの違いは、主に以下のような理由によって決まります。
- ブランドイメージに合わせた差別化
- 販売店ごとの戦略的マーケティング
- 仕向け地や需要の違い
たとえば、トヨタは「ライズ」において若年層やスポーティ志向のユーザーをターゲットとしており、鮮やかで力強い印象を与えるファイアークォーツレッドメタリックのようなカラーを導入しています。
一方、ダイハツはロッキーに対して、より実用性重視で幅広い年齢層に向けたカラー展開をしているため、必ずしも全色を導入する必要がないのです。
ファイアークォーツレッドメタリックとは?
「ファイアークォーツレッドメタリック」は、鮮やかな赤色でメタリック感が強く、視認性や存在感に優れた人気色です。この色は元々ダイハツで採用されているカラーであり、実際にはタントやムーヴなど他の車種で使われています。
しかし、ロッキーには設定されていないのは、ラインナップの中での役割分担や、販売戦略に基づく選別の結果と考えられます。
OEM車でも仕様差はあるのが普通
OEM供給では、エンブレムだけでなく細かい仕様が意図的に差別化されているのが一般的です。たとえば以下のような違いが存在します。
- フロントグリルやライトデザイン
- ナビゲーションや安全装備の標準・オプション構成
- ボディカラーの選択肢
これにより、同じ車種でありながらブランドごとの特徴を出し、ユーザーの選択肢を広げています。
実際に選びたい色がない場合の対処法
どうしてもダイハツロッキーでファイアークォーツレッドメタリックを選びたい場合、以下の選択肢を検討できます。
- トヨタライズを選ぶ:車自体はほぼ同じなので、カラー優先ならこの選択がベスト
- オールペイントを依頼する:購入後に希望のカラーに塗装する(費用と保証の確認が必要)
- 近似色を選ぶ:レッド系で似た印象のカラーをロッキーで選ぶ
購入時にはディーラーに希望を伝え、可能な範囲での対応策を相談すると安心です。
まとめ:OEMでもボディカラーは異なる理由がある
トヨタライズとダイハツロッキーはOEM関係にありますが、ボディカラーに違いがあるのは自然なことです。ファイアークォーツレッドメタリックのような色がライズにあってロッキーにないのは、販売戦略やブランドイメージの違いに基づいています。
気になるカラーがある場合は、車種よりも色を重視して選ぶという視点も、満足度の高いカーライフにつながります。
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