バイクのバッテリー選びは、性能や寿命に直結する重要な要素です。中でも「X24HL-BS」や「X20HL-BS」のように、似たような型番でも数字が異なることで、どんな違いがあるのか悩む方も多いでしょう。この記事では、それぞれの型番の意味、性能差、互換性について詳しく解説します。
バッテリー型番に含まれる「数字」の意味
まず「X24HL-BS」や「X20HL-BS」の型番に含まれる「24」や「20」は、主にバッテリーの容量(CCAやAh)に関連する目安を表しています。数字が大きいほどバッテリーの始動性能(コールドクランキングアンペア:CCA)が高い、つまりエンジン始動時のパワーが強いとされます。
例として、X24HL-BSのCCAが350A前後だとすると、X20HL-BSは280A程度のことが多く、冬場など寒い時期の始動安定性に差が出る場合もあります。
サイズや端子形状に違いはある?
一般的に「X20HL-BS」と「X24HL-BS」はサイズが同一である場合が多く、ケースサイズ(高さ・幅・奥行き)は互換性があります。ただし、同じ型番でもメーカーごとに若干の寸法差があるため、購入前に必ず実寸サイズを確認しましょう。
また、端子の位置(プラス・マイナスの配置)や形状が異なる製品も存在するため、接続端子の互換性も併せてチェックが必要です。
X24HL-BSの代わりにX20HL-BSを使うとどうなる?
物理的にサイズや端子が合っていれば、X20HL-BSをX24HL-BSの代替として使用することは可能です。ただし、容量の小さいバッテリーを使うと、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
- 始動性能がやや落ちる(特に冬場や冷間始動時)
- 電装品の多い車種では充電が追いつかないことがある
- 寿命が短くなる可能性
これらのリスクを踏まえたうえで、「応急的な交換」なら問題ないケースもありますが、長期間の使用は推奨されません。
実際に交換したライダーの体験談
CB1300SFに乗るオーナーAさんは、純正がX24HL-BS指定のところ、コスト削減のためX20HL-BSを取り付けたところ「夏場は問題なかったが、冬になってセルの回りが弱くなった」とコメント。
一方で通勤用途で気温の安定する地域に住むBさんは、「X20HLでも2年持った。コスパ重視ならアリ」と語っています。
どのようにバッテリーを選ぶべきか
選ぶ際の基準としては以下がポイントになります。
- メーカー推奨の容量と同等かそれ以上の型番を選ぶ
- 電装品を多く使う(グリップヒーター・USB・LED)なら容量大きめを推奨
- 寒冷地に住むなら始動性能(CCA)が高い製品が安心
また、安心して使いたいならGSユアサや古河電池など国内大手ブランドを選ぶと品質面での不安も少ないでしょう。
まとめ:X20HL-BSでも使えるが、X24HL-BSが推奨
最終的には、バイクメーカーが指定する純正バッテリーに準拠したものを選ぶのがベストです。X20HL-BSは応急的・短期間なら使える場合もありますが、始動性や寿命に影響を及ぼす可能性があるため、基本的にはX24HL-BSの使用を推奨します。
安全性と快適なライディングのためにも、バッテリー選びは慎重に行いましょう。
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