ディスプレイオーディオ・DVH-570・パワーアンプはどう繋ぐ?音質を落としにくいカーオーディオ接続方法を解説

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車にディスプレイオーディオが付いている状態で、カロッツェリアのDVH-570と外部パワーアンプを追加する場合、「ディスプレイオーディオ→DVH-570→アンプ」と「DVH-570→ディスプレイオーディオ→アンプ」のどちらが音質的に有利なのか迷いやすいところです。

カーオーディオでは、機器を多く経由させれば必ず音が良くなるわけではありません。むしろ、音楽を再生する機器からパワーアンプまでの信号経路をできるだけ短くし、不要なプリアンプ・AUX入力・DSP・アナログ変換を通さないことが基本になります。

そのためDVH-570でCD・DVD・USBなどを再生することが中心なら、原則としてDVH-570のRCAプリアウトからパワーアンプへ直接接続する構成が最もシンプルです。一方、PORMIDOなどのディスプレイオーディオをCarPlay・Android Autoのメイン音源として使うなら、その機種の音声出力仕様を確認したうえで構成を決める必要があります。

音質を考えるなら「音源→アンプ」をできるだけ短くする

カーオーディオの信号経路では、音源からスピーカーまでに複数の機器を通過します。例えば「ディスプレイオーディオ→DVH-570→パワーアンプ」とすれば、ディスプレイオーディオで生成された音声信号をDVH-570の入力回路へ入れ、さらにDVH-570のプリアンプ回路を通して外部アンプへ送ることになります。

反対に「DVH-570→ディスプレイオーディオ→パワーアンプ」とすれば、DVH-570の音声信号が一度ディスプレイオーディオへ入り、そこから再び外部アンプへ送られます。どちらも機器を1台余計に通過するため、純粋に音質だけを目的とするなら積極的なメリットはありません。

特にAUXなどのアナログ入力を利用すると、入力ゲイン、音量調整、イコライザー、DSPなど複数の回路を経由する場合があります。機種によってはアナログ入力を一度デジタル化し、DSP処理後に再びアナログ出力するものもあります。したがって、必要のない機器を音声信号の途中へ挟まないことが基本です。

DVH-570を音源にするならDVH-570からアンプへ直接つなぐ

DVH-570でCD、DVD、USBなどを再生し、その音を外部パワーアンプで鳴らしたい場合には、DVH-570からアンプへ直接接続する構成が分かりやすいでしょう。

パイオニア公式仕様によると、DVH-570には外部アンプなどを接続できるRCA出力が搭載されています。プリアウト最大出力レベルは2.0V/1kΩです。したがって、外部アンプにRCAライン入力があるなら、DVH-570のRCA出力を利用できます。[参照:パイオニア・DVH-570仕様]

接続イメージは「DVH-570 → RCAケーブル → パワーアンプ → スピーカー」です。ディスプレイオーディオを間へ入れないため、DVH-570で再生する音源については最も素直な構成になります。

DVH-570のRCA出力には重要な制限がある

ただしDVH-570を本格的なマルチアンプシステムの中心にする場合には注意点があります。DVH-570のRCAプリアウトは、現在の高級ヘッドユニットのようにフロント・リア・サブウーファーがそれぞれ独立して複数系統用意されているわけではありません。

パイオニア公式仕様では、RCA出力は「サブウーファー出力またはリア出力」となっています。つまり1系統をリア出力として使うか、サブウーファー出力として使う構成です。[参照:パイオニア・DVH-570入出力端子]

例えば4chパワーアンプでフロントとリアを完全に独立制御したい場合や、フロント2ch+サブウーファーを細かく調整したい場合には、この1プリアウトという仕様が制約になることがあります。その場合はDSPの追加や、より多くのRCAプリアウトを備えたヘッドユニットを利用する方法も検討できます。

ディスプレイオーディオをメイン音源にする場合は仕様確認が先

スマートフォンをCarPlayやAndroid Autoで接続し、普段の音楽再生をPORMIDOなどのディスプレイオーディオで行うのであれば、事情が変わります。

この場合に理想なのは、そのディスプレイオーディオが品質の良いRCAライン出力を持っているなら、「ディスプレイオーディオ→RCA→パワーアンプ」と直接接続することです。わざわざDVH-570を音声経路へ入れる必要はありません。

ただしPORMIDOのディスプレイオーディオには複数の機種があり、音声出力、AUX入出力、RCA出力、純正オーディオへの接続方法などは製品によって異なります。そのため「PORMIDOならこの端子から接続できる」と一律には判断せず、実際の型番の取扱説明書で確認する必要があります。

ディスプレイオーディオ→DVH-570→アンプという構成はどうか

ディスプレイオーディオをメイン音源として使いながら、DVH-570を音量調整やアンプへの出力役として利用したいなら、「ディスプレイオーディオ音声出力→DVH-570音声入力→DVH-570 RCA出力→パワーアンプ」という構成は技術的には考えられます。

DVH-570にはRCA音声入力と3.5mmミニジャックAV入力があり、外部オーディオ機器の音声を入力できます。パイオニア公式でも、外部オーディオ機器をフロントAUX端子へ接続して音楽を再生できると説明しています。[参照:パイオニア・DVH-570外部入力]

ただし音質面では、ディスプレイオーディオのライン出力を直接アンプへ入力できるなら、DVH-570を経由させるメリットは基本的に小さくなります。DVH-570を通す意味があるのは、DVH-570をシステム全体のボリュームコントローラーとして使いたい場合などです。

DVH-570→ディスプレイオーディオ→アンプは基本的に優先度が低い

DVH-570で再生した音を一度ディスプレイオーディオへ入力し、そこから外部アンプへ出力する方法は、音質を目的にするなら基本的にはおすすめしにくい構成です。

DVH-570にはすでに外部アンプ用のRCA出力があります。その信号をわざわざ別のディスプレイオーディオへ入れると、ディスプレイオーディオ側の入力回路・音量調整回路・DSPなどを追加で通る可能性があります。

例えば「DVH-570 → ディスプレイオーディオ → パワーアンプ」とするより、「DVH-570 → パワーアンプ」のほうが信号経路は短くなります。ディスプレイオーディオで映像表示などを行う必要がある場合でも、可能なら映像と音声の経路を分けて考える方が合理的です。

パワーアンプを付ければ必ず音質が良くなるわけではない

外部パワーアンプを追加するメリットは、単純に大音量を出すことだけではありません。内蔵アンプより電源容量に余裕のあるアンプを使えば、スピーカーを安定して駆動しやすくなり、低音の制動感や大音量時の余裕が改善する可能性があります。

しかし、入力信号そのものにノイズや歪みが多ければ、それをパワーアンプがきれいに直してくれるわけではありません。アンプは入力された信号を増幅する装置なので、ノイズまで一緒に増幅してしまうことがあります。

そのためシステム全体では、良質な音源→適切なプリアウト→正しいゲイン設定→パワーアンプ→スピーカーという順番を整えることが重要です。

一番注意したいのがボリュームを2か所で調整する構成

ヘッドユニットを2台直列にすると、双方にボリューム調整機能があるため、音量設定が複雑になります。

例えばディスプレイオーディオの出力音量を極端に小さくしてDVH-570側を大きくすると、信号レベルが低いためS/N比が悪化してノイズが目立つことがあります。反対にディスプレイオーディオ側の出力を大きくしすぎると、DVH-570のAUX入力側で入力過大となり歪む可能性があります。

2台を直列で使うのであれば、上流側の機器を歪まない範囲で十分な出力レベルに固定し、下流側を普段のマスターボリュームとして使うなど、役割を明確にしたほうが調整しやすくなります。

パワーアンプのゲインは「音量を上げるツマミ」ではない

外部アンプを取り付ける際にはゲイン調整も重要です。アンプのGAINを最大にすれば音質が良くなったり性能を最大限発揮できたりするわけではありません。

ゲインは、ヘッドユニットから入ってくる信号レベルとパワーアンプ側の入力感度を合わせるためのものです。DVH-570のプリアウト最大出力は2.0Vなので、使用するパワーアンプの入力感度に合わせて適切に設定します。

ゲインを必要以上に上げると、ホワイトノイズやオルタネーターノイズが目立ったり、入力段が飽和して歪みやすくなったりします。取り付け後は「最も大きく鳴る位置」ではなく「クリップせず十分な音量を確保できる位置」へ合わせることが重要です。

RCAとスピーカー出力ならRCAを優先したい

パワーアンプによっては、RCAライン入力だけでなくスピーカーレベル入力に対応している製品があります。どちらも使用できる環境なら、ヘッドユニットに適切なRCAプリアウトが存在する場合はRCAを利用するのが基本です。

スピーカー出力はヘッドユニット内部のパワーアンプですでに増幅された信号です。それを外部アンプで再び扱うため、余計な増幅段を経由することになります。

一方、RCAプリアウトは外部アンプへ送ることを前提とした低レベル信号です。DVH-570にも外部アンプ接続用としてRCA出力が用意されているため、対応できる構成ならこちらを利用する方が自然です。[参照:パイオニア・DVH-570オーディオ機能]

2台の音源を1台のアンプで使いたいならDSPという方法もある

「CarPlayはディスプレイオーディオで使いたい」「CDやDVDはDVH-570で再生したい」「どちらの音も同じ外部アンプ・スピーカーから高音質で鳴らしたい」という目的なら、単純に2台のヘッドユニットを直列接続する以外の方法もあります。

例えば複数入力を持つカーオーディオDSPをシステムの中心に置き、ディスプレイオーディオとDVH-570の音声をDSPへ入力して切り替える構成です。DSPからパワーアンプへ出力すれば、タイムアライメント、クロスオーバー、イコライザーなどもまとめて調整できます。

ただしDSPを追加すると費用と調整難易度が上がります。単純に音楽を楽しみたいだけなら、まずメインで使う音源を1台決め、その機器からアンプへ直接つなぐ方がシンプルでトラブルも少なくなります。

DVD映像をディスプレイオーディオへ映す場合は音声と映像を分けて考える

DVH-570を追加する目的がDVD再生で、映像については大画面のディスプレイオーディオへ表示したい場合には、映像信号と音声信号を必ず同じ経路にする必要はありません。

DVH-570にはRCAの映像出力が用意されています。そのため、ディスプレイオーディオ側に対応する映像入力があるなら、DVH-570の映像だけをディスプレイ側へ送り、音声はDVH-570のRCAプリアウトから外部アンプへ直接送るという構成も考えられます。[参照:パイオニア・DVH-570入出力仕様]

この方法ならディスプレイオーディオを映像モニターとして利用しつつ、音声については余計な機器を経由させずに済みます。ただし実際に表示できるかどうかはディスプレイオーディオ側の映像入力仕様を確認する必要があります。

おすすめの構成は「何をメイン音源にするか」で決まる

分かりやすく整理すると、用途ごとの基本構成は次のようになります。

主な用途 基本的な接続候補 考え方
DVH-570のCD・DVD・USBを高音質で聴く DVH-570 → パワーアンプ 最もシンプル
ディスプレイオーディオのCarPlay等を中心に使う ディスプレイオーディオ → パワーアンプ RCAライン出力があれば直接接続
ディスプレイオーディオをDVH-570のAUX音源として使う DA → DVH-570 → パワーアンプ 可能だが信号経路が増える
DVH-570の音をDA経由でアンプへ送る DVH-570 → DA → パワーアンプ 音質だけなら優先度は低い
2台の音源を本格的に使い分ける DVH-570・DA → DSP → パワーアンプ 高機能だが費用と調整が必要

特に音質優先なら、「どちらを先に接続すると音が良いか」よりも、どちらを音源・プリアンプとして使うかを1台に決めることがポイントです。

取り付けでは電源とアースも音質に影響する

パワーアンプを取り付ける場合、RCAの接続順だけでなく電源配線も重要です。アンプの電源は消費電流に合った太さのケーブルを使用し、バッテリー付近には適切なヒューズを設置します。

アース線は可能な限り短くし、車体の確実に導通するポイントへ接続します。塗装面へ適当に固定すると接触抵抗が増え、動作不良やノイズの原因になる場合があります。

またRCA信号線と大電流が流れる電源ケーブルを長距離並行させると、環境によってノイズを拾うことがあります。音質を追求するのであれば機器だけでなく、こうした施工品質も重要です。

まとめ|音質優先ならヘッドユニットを何台も直列にしない

ディスプレイオーディオ、DVH-570、パワーアンプを組み合わせる場合、音質面で最も重要なのは信号経路をシンプルにすることです。

DVH-570をメイン音源として使うなら「DVH-570→RCA→パワーアンプ」、ディスプレイオーディオをメイン音源にするなら、対応するライン出力がある場合は「ディスプレイオーディオ→パワーアンプ」が基本です。

「ディスプレイオーディオ→DVH-570→アンプ」と「DVH-570→ディスプレイオーディオ→アンプ」の二択だけで比べるなら、どちらが必ず高音質とは断定できません。ディスプレイオーディオの具体的な型番と内部回路によって結果が変わるためです。ただしDVH-570の音源を鳴らす目的なら、DVH-570からアンプへ直接出力する方が合理的です。

なおDVH-570のRCAプリアウトは最大2.0Vで、リアまたはサブウーファー用の1系統という制約があります。フロント・リア・サブウーファーを外部アンプで本格的に制御したい場合には、複数プリアウトを備えるヘッドユニットやDSPも候補になります。最終的にはPORMIDO側の正確な型番、使用するパワーアンプのチャンネル数・入力方式、スピーカー構成まで確認して配線を決めると失敗しにくくなります。

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