黒いPCX125のマフラー交換では、性能や音だけでなく「黒い車体に何色のサイレンサーを合わせるか」で全体の印象が大きく変わります。PCXはボディ面積が大きく、右側のマフラーもかなり目立つため、サイレンサーの色はカスタム全体を決める重要なポイントです。
モリワキのPCX用ZERO Full Exhaustには、年式・型式によってANO(アノダイズドチタン)、SUS(ステンレスポリッシュ)、BP-χ(ブラックパール・カイ)などが設定されています。黒いPCXへ合わせる場合、落ち着いた統一感ならBP-χ、カスタム感と高級感のバランスならANO、明るいコントラストを出したいならSUSという選び方が分かりやすいでしょう。
また「モリワキより良いマフラー」があるかどうかは一概には決められません。ヨシムラ、BEAMS、SP忠男などにもPCX125用の政府認証マフラーがあり、デザイン、音質、音量、重量、価格、走行特性によって向いている製品が変わります。
この記事では、黒いPCX125に似合うマフラー色を整理したうえで、モリワキZEROと主要な他社製マフラーを比較し、音量を極端に大きくせずに交換したい場合の選び方を解説します。
- 最初にPCX125の年式・型式を確認する
- 黒いPCXなら最も無難なのはモリワキBP-χ
- 個人的なおすすめはANOで黒い車体にアクセントを付ける組み合わせ
- SUSは黒い車体とのコントラストが最も強い
- 黒いPCXに合わせた3色の印象を比較
- モリワキZEROは音量を極端に大きくしたい人向けではない
- 「モリワキより良いマフラー」は目的によって変わる
- ヨシムラR-77Sはモリワキと並ぶ有力候補
- 音量を少し控えめにしたいならBEAMSも候補
- BEAMS CORSA-EVOⅡなら見た目の存在感も大きい
- 走りのフィーリングを重視するならSP忠男も面白い
- 音量数値だけでマフラーを選ぶと失敗しやすい
- 「モリワキと同じくらいの音」が希望なら政府認証品から選ぶ
- 性能差は「速くなるか」だけで考えない
- 純正より軽くなることも社外マフラーのメリット
- 黒いPCXならマフラー以外のパーツ色も考える
- マフラーの色選びで迷ったら写真より実物を見る
- 中古マフラーを買うなら型式と認証プレートを確認する
- 黒いPCX125におすすめの選び方を目的別に整理
- まとめ:黒いPCXならBP-χかANOが特に合わせやすい
最初にPCX125の年式・型式を確認する
PCX125用マフラーを選ぶとき、色やメーカーより先に確認したいのが車両型式です。同じJK05でも排出ガス規制の関係で製品の適合区分が分かれています。
たとえばモリワキの2023年以降用ZERO Full Exhaustは、PCXの型式「8BJ-JK05」に対応しています。モリワキ公式では、2025年2月発売のPCXにも適合すると案内されています。[参照]
一方、2021~2022年モデルの2BJ-JK05には別品番の製品があります。外観が似ているからといって異なる年式用を購入するのは避け、車検証などで型式を確認してから選びましょう。
黒いPCXなら最も無難なのはモリワキBP-χ
黒いPCXに最も自然に合わせやすいのは、モリワキのBP-χ(ブラックパール・カイ)です。
サイレンサーまで暗色にすることで、車体からマフラーだけが浮きにくくなり、全体をブラック系で統一できます。派手なカスタムというより、純正の雰囲気を残しながら少しスポーティーに仕上げたい人との相性がよいカラーです。
たとえば黒いPCXにブラックのスクリーン、ブラック系レバー、黒いリアキャリアなどを組み合わせているなら、BP-χを選ぶと一体感を出しやすくなります。
逆に「マフラーを交換したことが一目で分かるようにしたい」という場合には、黒×黒では少し地味に感じる可能性があります。
個人的なおすすめはANOで黒い車体にアクセントを付ける組み合わせ
黒い車体へ少し華やかさを加えたいなら、モリワキZEROのANO(アノダイズドチタン)は非常に合わせやすい選択肢です。
モリワキの2023年以降PCX用ZERO ANOは、ステンレス製エキゾーストパイプとチタニウム製サイレンサーカバーを組み合わせています。2026年8月時点の公式価格は68,200円(税込)です。[参照]
黒いボディの横にチタン系のサイレンサーが入ることで、車体とマフラーの境界がはっきりします。全面ブラックよりカスタム感が出る一方、派手なブルーチタンほど主張しすぎないのが特徴です。
「黒いPCXは好きだけれど、せっかくマフラーを交換するなら見た目にも変化が欲しい」という場合にはANOが特に選びやすいでしょう。
SUSは黒い車体とのコントラストが最も強い
モリワキZEROのSUSは、ステンレスポリッシュ仕上げです。黒いボディに明るい金属色が入るため、3種類の中では最もコントラストが強くなります。
2023年以降の8BJ-JK05用ZERO SUSは、モリワキ公式で62,700円(税込)です。サイレンサーもステンレス製で、政府認証マフラーとして販売されています。[参照]
クラシカルな金属感や、機械らしい雰囲気を好む人にはSUSが似合います。ブラック一色の車体にシルバーのサイレンサーが入るため、右側から見た印象も大きく変わります。
反対に、黒で統一した都会的なPCXを作りたい場合には、SUSだけが明るく目立ちすぎると感じる可能性があります。
黒いPCXに合わせた3色の印象を比較
モリワキZEROを色だけで比較すると、次のように整理できます。
| カラー | 黒いPCXとの印象 | 向いている人 |
|---|---|---|
| BP-χ | 黒で統一され引き締まる | 落ち着き・純正感を残したい |
| ANO | 黒にチタン色が映える | 高級感とカスタム感を両立したい |
| SUS | シルバーとのコントラストが強い | 金属感・存在感を出したい |
迷った場合、無難さではBP-χですが、黒いPCXという前提ならANOも非常に相性がよいです。
マフラー交換後の変化を見た目でも楽しみたいならANO、あくまでブラック主体で仕上げたいならBP-χという二択にすると選びやすくなります。
モリワキZEROは音量を極端に大きくしたい人向けではない
モリワキは、PCX用ZEROについて高周波を抑えた歯切れのよい排気音を特徴として説明しています。また2023年以降の8BJ-JK05用では、PCX125の排気音量が近接89dB、加速77dBとされています。[参照]
政府認証品なので、単純に大音量を狙った社外マフラーではありません。純正より存在感のある排気音へ変えつつ、日常使用を前提にした製品と考えるとよいでしょう。
住宅街で毎朝通勤する場合などは、この「音を変えたいが極端にうるさくしたくない」という性格がメリットになります。
「モリワキより良いマフラー」は目的によって変わる
マフラーには、絶対的な上下関係があるわけではありません。モリワキ、ヨシムラ、BEAMS、SP忠男はそれぞれ方向性が違います。
音質を最優先する人、見た目を最優先する人、軽さを重視する人、低中速での走りを重視する人では「良いマフラー」の意味が変わります。
特にPCX125は日常の移動に使われることが多いため、最高出力だけでなく、発進時や30~60km/h付近の扱いやすさ、騒音、センタースタンドの使用可否、価格なども重要です。
ヨシムラR-77Sはモリワキと並ぶ有力候補
モリワキ以外で最初に比較したいブランドの一つがヨシムラです。PCX用には「機械曲R-77Sサイクロン EXPORT SPEC 政府認証」が設定されています。
8BJ-JK05用R-77Sは政府認証・JMCA認定で、排出ガス規制および騒音規制に適合しています。公式データでは近接排気騒音87dB、加速走行騒音79dBです。[参照]
数値だけを見るとモリワキZEROの近接89dBと同程度の範囲ですが、dB値が近いから同じ音に聞こえるわけではありません。サイレンサー形状や周波数特性によって、低音の感じ方や音の歯切れは変わります。
ヨシムラのR-77S特有の台形サイレンサー形状が好みなら、モリワキと十分比較する価値があります。
音量を少し控えめにしたいならBEAMSも候補
BEAMSはPCX用マフラーの種類が非常に多く、サイレンサー色を細かく選びたい人に向いています。
たとえば2023年以降の8BJ-JK05用R-EVO2には、スーパーメタルブラック、ステンレス、ヒートチタンが設定されています。いずれも政府認証品です。[参照]
R-EVO2ヒートチタンの場合、重量は3.35kg、音量は86.0dBで、純正の参考値84.0dBに対して約2dB高い仕様です。価格は69,300円(税込)とされています。[参照]
黒いPCXならスーパーメタルブラックで統一することも、ヒートチタンで華やかにすることもできます。カラー選択肢の多さはBEAMSの大きな魅力です。
BEAMS CORSA-EVOⅡなら見た目の存在感も大きい
マフラーを車体のドレスアップパーツとして強く見せたいなら、BEAMSのCORSA-EVOⅡも候補になります。
8BJ-JK05用にはマットブラック、スーパーメタルブラック、ステンレス、ヒートチタンが用意されています。ヒートチタン仕様は82,500円(税込)、重量3.15kg、音量86.0dBで、政府認証品です。[参照]
黒いPCXとマットブラックを組み合わせるとかなり統一感を出せますし、ヒートチタンならマフラーをカスタムの主役にできます。
モリワキZEROよりサイレンサーのデザインを強く主張したい場合には比較してみる価値があります。
走りのフィーリングを重視するならSP忠男も面白い
SP忠男のPURESPORTシリーズもPCX125では有力な選択肢です。
2023年以降の8BJ-JK05用PURESPORT “S” ステンレスは政府認証品で、近接騒音88dB、加速騒音72dBです。価格は税別78,000円と案内されています。[参照]
チタンブルー仕様も設定されており、こちらも近接88dB、加速72dBです。[参照]
モリワキの見た目やブランドイメージに特別なこだわりがなく、走ったときのフィーリングを含めて選びたい人ならSP忠男も試す価値があります。
音量数値だけでマフラーを選ぶと失敗しやすい
各メーカーの公表値を見ると、モリワキ89dB、ヨシムラ87dB、BEAMS86dB、SP忠男88dBなど近い数字が並びます。
しかし、89dBだから88dBより必ず良い音、大きな音という単純な比較はできません。測定条件の違いに加え、低音が強いのか、高音が目立つのか、加速時にどのように聞こえるのかによって体感は大きく変わります。
たとえば低く太い音は数値以上に存在感を感じることがあります。一方、高周波成分が少ない排気音は同程度のdBでも耳当たりが穏やかに感じられることがあります。
可能ならメーカー公式のサウンド動画だけでなく、同型PCXへ実際に装着した車両の音を聞いて決めるのが理想です。
「モリワキと同じくらいの音」が希望なら政府認証品から選ぶ
モリワキ程度の音量を希望しており、極端に大きな音を求めていないのであれば、政府認証・JMCA対応品を中心に比較するのがおすすめです。
ヨシムラR-77S、BEAMS R-EVO系、SP忠男PURESPORTなどは、その条件に合いやすい候補です。
一方、価格が安いことだけを理由に、現行の騒音・排出ガス規制へ適合していない製品を選ぶのは慎重になるべきです。製品によってはメーカー自身が認証制度に適合しないと明記しているものもあります。
通勤・通学など日常的に公道で使用するPCXなら、適合型式が明記された政府認証品を選ぶほうが安心です。
性能差は「速くなるか」だけで考えない
125ccスクーターのマフラー交換では、「何馬力上がるのか」という数字だけを気にする必要はありません。
実際の街乗りでは、信号からの発進、30~60km/h付近の再加速、アクセルを少し開けたときのレスポンスなどのほうが体感しやすい場合があります。
モリワキは2023年PCX用ZEROについて、PCX125・160ともに全領域での出力向上をうたっています。[参照]
ただしマフラーだけでPCXが別の排気量の車両のように速くなるわけではありません。音、見た目、軽量化、フィーリングの変化を総合的に楽しむパーツとして考えたほうが満足しやすいでしょう。
純正より軽くなることも社外マフラーのメリット
社外マフラーでは重量も比較ポイントになります。
たとえばBEAMS R-EVO2ヒートチタンは3.35kgで、同社が示す純正5.05kgに対して約1.7kg軽量です。CORSA-EVOⅡヒートチタンなら3.15kgです。[参照]
マフラーは車体右側の比較的低い位置にあるため、1~2kg軽くなっただけで劇的にハンドリングが変わるとは限りませんが、車両の軽量化としては明確なメリットです。
ただし重量だけで選ぶより、耐久性、価格、見た目、音質とのバランスで判断しましょう。
黒いPCXならマフラー以外のパーツ色も考える
マフラー色は単体で考えるより、車体全体の色数を意識すると失敗しにくくなります。
たとえば黒いPCXにゴールドのレバーやバーエンドを装着している場合、チタン系のANOやヒートチタンを合わせると華やかな方向へまとめやすくなります。
ブラックのスクリーン、黒いミラー、黒いリアキャリアなどを装着しているなら、BP-χやスーパーメタルブラックのほうが統一感を作りやすいでしょう。
カスタム初心者ほど「好きな色を全部入れる」のではなく、黒+金属色など2~3色以内にまとめると完成度が高く見えます。
マフラーの色選びで迷ったら写真より実物を見る
ANO、ヒートチタン、ブラック系のサイレンサーは、写真と実物で印象が変わることがあります。
屋内の商品写真では明るく見えても、実際の屋外では落ち着いた色に見えることがあります。また黒い車体との組み合わせでは周囲の光の反射も大きく影響します。
可能であれば用品店、バイクショップ、イベントなどで実物を確認してから選びましょう。
同じPCXへの装着車が見つからなくても、同じサイレンサー仕上げを採用した他車種を見るだけで色味の参考になります。
中古マフラーを買うなら型式と認証プレートを確認する
PCXは流通台数が多いため、中古のモリワキやヨシムラが販売されていることもあります。
ただし「PCX用」とだけ書かれた商品を買うのは危険です。2BJ-JK05用と8BJ-JK05用など、同じ車名でも適合が異なる場合があります。
中古品では品番、政府認証プレート、対応型式、付属ステーやボルトの有無、転倒傷、サイレンサーのへこみなどを確認しましょう。
特に公道使用を前提とするなら、音量だけでなく対象車両に対する認証・適合を確認することが重要です。
黒いPCX125におすすめの選び方を目的別に整理
最終的には、次のように目的から選ぶと分かりやすくなります。
| 重視すること | 候補 |
|---|---|
| 黒で統一したい | モリワキZERO BP-χ、BEAMSスーパーメタルブラック |
| 黒に上品なアクセントを入れたい | モリワキZERO ANO |
| チタンの華やかさが欲しい | BEAMSヒートチタン、SP忠男チタンブルー |
| スポーティーな形状を重視 | ヨシムラR-77S |
| 走行フィーリングを重視 | モリワキZERO、SP忠男PURESPORT |
| 選べる色と価格のバランス | BEAMS R-EVO系 |
モリワキが候補に入っている時点で、品質、認証、ブランド、見た目のバランスは十分に高いので、「他社なら必ず上位互換になる」と考える必要はありません。
むしろ自分がどのサイレンサーを見たときに一番格好いいと思うかが、長期間使ううえでは重要です。
まとめ:黒いPCXならBP-χかANOが特に合わせやすい
黒いPCX125へモリワキZEROを装着するなら、黒で統一したい場合はBP-χ、マフラー交換らしい変化と高級感を出したい場合はANOが特に合わせやすい組み合わせです。明るい金属感を強調したいならSUSもよい選択です。
2023年以降の8BJ-JK05用モリワキZEROは政府認証品で、ANO・SUS・BP-χが設定されています。モリワキは高周波を抑えた歯切れのよいサウンドと、全領域での出力特性向上を特徴として案内しています。[参照]
他社では、ヨシムラR-77S、BEAMS R-EVO・CORSA-EVOⅡ、SP忠男PURESPORTなどが有力候補です。公表されている近接騒音はヨシムラR-77Sが87dB、BEAMS R-EVO系が86dB、SP忠男PURESPORT “S”が88dBなどで、モリワキZEROの89dBと極端に離れてはいません。ただし、数値が近くても実際の音質は異なります。
「モリワキより良いか」は目的次第です。ヨシムラのデザインが好きならヨシムラ、色や価格の選択肢を重視するならBEAMS、走行フィーリングを重視するならSP忠男も比較する価値があります。しかし、黒いPCXとの見た目、政府認証、適度な音量、ブランドのバランスまで考えると、モリワキZEROは依然として非常に選びやすい製品です。
購入前には必ずPCXの年式と型式を確認し、対象車両に正式適合する政府認証品を選びましょう。そのうえで黒い車体をシックに仕上げたいならBP-χ、少しアクセントを付けたいならANOという選び方をすると、外観で後悔しにくいでしょう。

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