中古車を購入するとき、多くの人が現金とローンを併用することがあります。しかし、その仕組みを十分に理解しないまま契約を進めてしまうと、思いもよらない借入金額や支払いトラブルに繋がることもあります。今回は、ローン契約時に注意すべきポイントや確認すべき事項について詳しく解説します。
中古車購入時に起こりやすいトラブルとは?
中古車購入では、現金支払いとローンを併用するケースが一般的です。しかし、口頭だけで「80万円は現金、残り100万円はローン」と話しても、実際に契約書やローン申込書にその通り記載されていないと、違う内容で進行してしまう可能性があります。
例えば、実際にはローン契約が180万円で組まれていた場合、支払った現金分がどのように処理されたのか不明なままとなり、結果的に二重払いになってしまうこともあります。
ローン契約時に必ず確認すべきポイント
中古車購入時のローン契約で失敗しないためには、以下の点を必ず確認しましょう。
- ローン申込書の金額と用途:契約する金額と、何に使われるのか(車両本体・諸費用・オプションなど)を明記。
- 契約書に現金支払い額の記載:現金で支払った金額が明記されているか確認。
- 控え書類の保管:見積書・領収書・契約書・ローン申込書の控えを必ず受け取って保管。
- 販売店とのやり取りを記録:口頭の説明は証明できないため、できる限り書面または録音を。
このような確認を怠ると、後になって支払い金額や契約内容に齟齬が出ても証明できず、泣き寝入りになる可能性があります。
金融機関とのやり取りにも注意を
ローン契約は通常、信販会社または労働金庫(労金)などが行います。中古車販売店がその手続きを代行する場合でも、申込内容の確認書や契約内容のコピーを受け取ることができます。
また、金融機関から送られてくる「借入残高通知」などの郵便物は、必ず確認しましょう。そこに記載された借入額が、想定していた金額と違っていた場合は、すぐに販売店またはローン会社に問い合わせることが大切です。
パートナーとの認識のズレにも配慮を
今回のケースのように、ご主人が会社を通じてローンを組み、詳細を話してくれない場合、確認が難しいこともあります。ただし、車の所有者やローン名義人が誰なのか、また契約時の詳細を知ることは、今後の生活にも関わる大切なことです。
家庭内のトラブルを避けるためには、感情的にならず、「確認しないと同じ失敗を繰り返してしまうから」という理由を丁寧に伝え、少しずつでも情報を共有してもらうことが大切です。
実例:確認不足で損をしたケース
ある女性が中古車を180万円で購入し、80万円を現金、残り100万円をローンで支払ったつもりが、後日ローン残高が180万円になっていることに気づきました。
領収書も契約書も保管していなかったため、販売店に問い合わせても証拠がなく、泣き寝入り。最終的にはローン完済まで払うしかありませんでした。
このように、書面による確認や記録の保管がいかに重要かがわかります。
まとめ:中古車購入時は「確認」と「証拠の保管」が鉄則
中古車購入における失敗は、知識不足や確認不足によって起こることがほとんどです。次のような対応を意識しましょう。
- ローン金額・支払内訳を契約前に文書で確認
- 見積書・契約書・領収書はすべて保管
- ローン契約は必ず自分でも確認し、控えを取る
- 疑問があるときはすぐに販売店または金融機関に問い合わせる
知識を身につけることで、同じ失敗を繰り返さず、家計を守る力がつきます。信頼できる情報を集め、必要な場面で自信をもって行動できるようにしていきましょう。
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