ホンダ・モンキーAB27のヘッドライトやテールランプをLED化する場合、純正の交流電源から直流電源へ変更したいと考える方も多くいます。しかし、バッテリーから電源を取るだけでは発電量とのバランスが崩れ、充電不足や電装トラブルにつながる可能性があります。
この記事では、4極リレーを使用したLED化の基本的な考え方や配線方法、注意すべきポイント、キーON電源の取り出し場所、全波整流化との違いについて詳しく解説します。
モンキーAB27の純正電装とLED化で注意するポイント
モンキーAB27の純正電装は、年式や仕様によって異なりますが、ヘッドライトなど一部の灯火類が交流電源で作動する仕組みになっています。
LEDは消費電力が少ないため、単純に交換するだけでも点灯する場合がありますが、交流対応ではないLEDを使用する場合は直流化が必要になります。
ただし、直流化するとバッテリーから常時電力を供給する形になるため、使用する電力量と発電量のバランスを確認することが重要です。
4極リレーを使った直流化回路の仕組み
一般的な4極リレーは、30番、85番、86番、87番の端子を使って電源を制御します。
| 端子 | 役割 |
|---|---|
| 30 | バッテリーからの常時電源 |
| 86 | リレーを作動させるスイッチ電源 |
| 85 | アース |
| 87 | LEDライトなどへの出力 |
質問のような、30番をバッテリー+、85番をアース、87番をヘッドライトやテールへ接続する方法は、リレーを使った一般的な電源取り出し方法です。
ただし、86番に接続する電源は慎重に選ぶ必要があります。リレーを作動させるだけなので大きな電流は流れませんが、キーON時のみ通電する場所から取ることが理想です。
ウインカーリレーからキーON電源を取る場合の注意点
ウインカーリレーからキーON電源を取る方法でも動作する可能性はありますが、必ずしも最適とは限りません。
ウインカー系統は本来、点滅制御を行うための回路です。そのため、車体側の配線仕様によっては電圧変動や予期しない影響が出る可能性があります。
例えば、ウインカーリレーの入力側ではなく出力側から電源を取ると、ウインカー作動時だけ電圧が変化するなど、リレー制御に適さない場合があります。
キーON電源を取るおすすめの場所
リレーの86番に接続する電源は、キーON時に12Vが出る安定した場所がおすすめです。
候補としては、ホーン電源、ブレーキスイッチ電源、メインスイッチ後の電源線などがあります。ただし、車両の配線図を確認して、純正回路に負担をかけない場所を選ぶことが大切です。
例えば、リレー作動用として数百mA程度しか使用しないのであれば、純正スイッチ系統から信号を取るだけでも問題ありません。
バッテリーへの充電量は足りるのか
直流化で最も注意したいのが、発電量と消費電力のバランスです。
モンキー系エンジンの発電能力は大型バイクほど余裕があるわけではありません。そのため、ヘッドライト、テール、ウインカー、ブレーキランプなどをすべて直流化すると、走行状況によっては充電不足になる可能性があります。
特にアイドリング時間が長い街乗りでは発電量が少なくなるため、夜間走行が多い場合はバッテリー電圧を測定して確認すると安心です。
全波整流化とリレー直流化の違い
モンキーの電装強化では、全波整流化という方法もよく使われます。
全波整流化は、発電機から出る交流を効率よく直流へ変換することで、発電した電力をバッテリー充電に利用しやすくする方法です。
一方、リレーを使った直流化は既存の発電システムを大きく変更せずにライト類だけを直流化する方法です。消費電力が少ないLED化であれば有効な場合もありますが、電装品を増やす場合は全波整流化のほうが向いています。
LED化するときに追加しておきたい安全対策
バッテリーから直接電源を取る場合は、必ずヒューズを入れることをおすすめします。
万が一配線がショートした場合、ヒューズがなければ配線が発熱して車体トラブルにつながる可能性があります。
例えば、30番のバッテリー+線の近くに適切な容量のヒューズを設置しておけば、リレー以降の回路を保護できます。
まとめ
モンキーAB27のLED化で4極リレーを使用して直流化する方法は、消費電力の少ないLED化では有効な手段のひとつです。
ただし、発電量には限界があるため、ライト類を直流化する場合は充電不足にならないか確認する必要があります。
また、86番のキーON電源はウインカー系統よりも、安定したキー連動電源から取るほうが安心です。将来的に電装品を増やす予定がある場合は、全波整流化も含めて検討すると、より信頼性の高い電装システムを作ることができます。


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