運転免許を取得してから1年未満の初心運転者期間中は、交通違反に対する取り扱いが特別な制度のもとで行われます。特に、信号無視や初心者マークの未掲示といった違反は、点数の加算や講習の対象となる可能性があります。この記事では、初心運転者期間中の違反点数の扱いや通知の流れについて詳しく解説します。
初心運転者期間とは
初心運転者期間は、運転免許を取得してから1年間の期間を指します。この期間中は、初心者マーク(若葉マーク)の掲示が義務付けられており、交通違反に対しても特別な制度が適用されます。
違反点数の加算と初心運転者講習の対象
初心運転者期間中に交通違反を犯し、累積点数が一定の基準に達すると、初心運転者講習の対象となります。具体的には、以下のようなケースが該当します。
- 1~2点の違反を繰り返し、累積点数が3点以上になった場合
- 1度の違反で4点以上の点数が加算された場合
例えば、信号無視(2点)と初心者マーク未掲示(1点)で合計3点となった場合、初心運転者講習の対象となります。
初心運転者講習の通知と受講
初心運転者講習の対象となった場合、公安委員会から「初心運転者講習通知書」が配達証明郵便で送付されます。通知書には、受講日や受講場所が指定されており、通知を受け取った翌日から1ヶ月以内に受講する必要があります。
講習の内容は、学科や実技を含む7時間のプログラムで、運転適性検査や危険予知訓練などが行われます。講習手数料は、普通免許の場合16,050円(通知手数料1,000円を含む)です。
通知が届かない場合の対応
違反後、通知が届くまでには通常1~4週間程度かかるとされています。通知が届かない場合でも、違反点数が加算されていないわけではありません。累積点数や違反履歴を確認したい場合は、自動車安全運転センターで「累積点数等証明書」を取得することができます。
初心運転者講習を受講しなかった場合の影響
初心運転者講習の通知を受けたにもかかわらず、受講しなかった場合は、初心運転者期間終了後に再試験を受ける必要があります。再試験に合格しない場合や受験しない場合は、運転免許の取消し処分が科せられます。
まとめ
初心運転者期間中の交通違反は、免許の継続に大きな影響を及ぼす可能性があります。信号無視や初心者マークの未掲示といった違反でも、累積点数が一定の基準に達すると、初心運転者講習の対象となります。通知が届いた場合は、指定された期間内に講習を受講することが重要です。また、通知が届かない場合でも、違反点数の確認を行い、今後の運転に注意を払うことが求められます。
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