ライブディオZX(規制前中期)を71ccボアアップする際に最適なMJ・SJの選び方とセッティングの基本

カスタマイズ

2ストスクーターのボアアップは、性能アップとセッティングのバランスが命。特にホンダ・ライブディオZX(規制前中期)をデイトナ製71ccキットでボアアップする場合、キャブレターのセッティングは非常に重要です。この記事では、MJ(メインジェット)とSJ(スロージェット)の目安や選定のコツを解説します。

基本仕様から考えるセッティングの方向性

今回の構成は以下の通りです。

  • 車体:ライブディオZX(規制前中期)
  • シリンダー:デイトナ青箱(71cc)
  • プーリー:キタコ ハイスピードプーリー+WR9.5g×6

ボアアップにより吸排気量が増えるため、当然ガソリン供給量も増やす必要があります。特に規制前モデルであればキャブセッティングの自由度が高く、しっかりとしたセッティングでポテンシャルを引き出せます。

MJ(メインジェット)の選び方と数値の目安

メインジェットは高回転域の燃料供給を担う部品で、エンジンの焼き付きやパワーダウンに直結します。デイトナ青箱71ccであれば、MJは100番〜110番の範囲でスタートすると良いでしょう。

例えば。

  • ノーマルキャブ+純正エアクリ:MJ #95〜#100
  • 純正キャブ+吸気系強化(ターボフィルター等):MJ #105〜#110

初期段階では濃い目(例:#110)から始め、徐々に絞っていくセッティングがセオリーです。焼き付きリスクを避けるためにも、安全側から入るのが基本です。

SJ(スロージェット)の調整と影響

SJはアイドリング〜低速域に影響を与えるジェットで、始動性や発進のスムーズさに関係します。71ccへのボアアップ後は、#38〜#42あたりがよく使用されます。

目安としては。

  • 純正SJが#35なら→#38に変更して様子を見る
  • 発進時にストール感がある→#40にアップして補う

スローが合っていないと、低速トルクが出にくかったり、発進直後にもたつくことがあります。

セッティング時に用意しておきたいMJ・SJの番手

試走を繰り返す中で番手を調整するため、以下の範囲で揃えておくと安心です。

種類 用意したい番手
メインジェット #95、#98、#100、#103、#105、#108、#110
スロージェット #35、#38、#40、#42

各番手ごとにフィーリングをメモしながら調整することで、自分の用途にぴったりのセッティングが見つかります。

セッティング時の注意点と補足

ボアアップ後のセッティングは一歩間違うとエンジン焼き付きの原因になります。以下の点にも注意しましょう。

  • プラグの焼け色をこまめにチェック(キツネ色が理想)
  • 急激な薄いジェット変更は避ける
  • 吸排気の仕様に応じてMJ・SJは必ず調整

さらに気温や標高によっても空燃比は変わるため、季節ごとの再調整も視野に入れてください。

まとめ:最適なセッティングは経験と観察で見極める

ライブディオZX(規制前)+71ccボアアップという構成は、セッティング次第で非常に元気な走りを実現できます。MJは100〜110番、SJは38〜42番あたりを基準に、試走とプラグチェックを繰り返しながらベストなポイントを見つけましょう。

セッティングを詰める工程こそが、カスタムの楽しさの一部です。安全に、かつ楽しくボアアップライフを送りましょう。

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