カブをカスタムする上で、マフラーの交換や自作は手軽に個性を出せる人気の手法です。特に、純正マフラーのエキパイ部分を活かして、汎用サイレンサーと組み合わせる手法はコストパフォーマンスにも優れています。この記事では、エキパイを切断してサイレンサーを取り付ける方法や、代替案、注意点などを詳しく解説します。
エキパイとサイレンサーの間で切断する手法とは
カブの純正マフラーは一体構造のものが多く、排気効率や静音性が重視されています。これを途中で切断し、エキパイ(エンジン側のパイプ)だけを残して、汎用サイレンサーを接続することで、自分好みの音質やデザインに変更することが可能です。
この方法のメリットは、純正エキパイを流用できるためエンジン側のフィッティング問題がなく、比較的作業が簡単であることです。ただし、排気漏れを防ぐための溶接や耐熱バンド、ジョイントパーツが必要となります。
汎用サイレンサー選びのポイント
市販されている汎用サイレンサーは口径や全長、内部構造が異なるため、内径サイズがエキパイに合うか確認することが必須です。アダプターや変換ジョイントを使用すれば、径が異なっていても取り付けは可能です。
また、バッフル付きかどうか、音量の調整ができるかも重要なポイントです。住宅街などでは、騒音規制に注意が必要なため、着脱可能なバッフル付きモデルがおすすめです。
カスタムマフラー製作における注意点
DIYでマフラーを自作・改造する場合、公道走行を前提とするなら排ガス規制や音量規制に適合する必要があります。車検非対応マフラーや基準を超える音量の車両は、整備不良とみなされる可能性があります。
また、取付方法が不十分だと走行中にマフラーが脱落する恐れもあるため、耐熱性のあるクランプや金具でしっかりと固定しましょう。
代替案:ボルトオン対応の社外マフラーを選ぶ
もし加工や溶接に不安がある場合は、カブ用の社外マフラーを検討するのも良い選択です。最近では、ノーマルエキパイと置き換え可能なフルエキタイプや、ノーマルエキパイ対応のスリップオンマフラーも豊富にラインナップされています。
これらは車種専用設計なので、取り付けもスムーズで、排気効率や音量も最適化されています。価格帯もピンキリなので、予算や目的に合わせて選びましょう。
実例紹介:カブ50にスリップオンマフラーを装着
カブ50に乗るAさんは、純正の静かな音が物足りなく感じ、ネットで購入した汎用マフラーを自作エキパイジョイントで取り付け。溶接は使わず、クランプで固定し、ステーをフレームに共締めして固定。結果、手軽に迫力のある排気音に変わり満足したとのこと。
ただし、車検は非対応だったため、車検時は純正に戻す必要がありました。
まとめ:目的と予算に合った方法を選ぼう
カブのマフラーを自作する際は、エキパイの切断と汎用サイレンサーの接続は有効な方法の一つです。ただし、排気漏れ防止や法規制の適合、固定の安全性などを十分に考慮する必要があります。
加工に自信がなければ、ボルトオンの社外マフラーを選ぶのも賢い選択です。自分のスキルや目的に合わせて、愛車のカスタムを楽しみましょう。
コメント