近年、ミニバイクや原付2種のカスタム市場が活発化しており、CFMOTOのPapio SSもその対象車種として注目を集めています。その中でも、ブレンボ40mmピッチのキャリパーを装着したいという声は少なくありません。しかしながら、対応サポートの有無や、無ければ自作する際の現実的な難易度については情報が乏しいのが現状です。
Papio SSに40mmピッチのブレンボキャリパーはポン付け不可
Papio SS(CFMOTO 125ccクラスのフルカウルバイク)に純正で採用されているフロントキャリパーは、ブレンボの通称「40mmピッチ」とは異なるマウントを採用しています。そのため、40mmピッチのブレンボキャリパー(例:P4シリーズなど)をそのまま取り付けることはできません。
国内外を探しても、2024年時点では「Papio SS用ブレンボ40mmピッチ対応サポート」は市販されていないのが実情です。つまり、装着したい場合は何らかの方法でキャリパーサポートを準備する必要があります。
キャリパーサポートを自作する場合の工程と注意点
サポート自作は可能ですが、以下の工程を踏む必要があり、難易度は中〜高です:
- 純正キャリパーを外し、フロントフォークのマウント位置を測定
- ローターの径とブレンボキャリパーのセンター位置を算出
- 図面を作成し、アルミやジュラルミン等の材料で切削
- 強度と精度を担保しながら加工・取付け
- 最終的にはキャリパーがディスクに対して正しくセンター出しされているか確認
自作にはアルミ切削工具や設計知識が求められるため、経験者でも半日〜1日作業、初心者が挑むなら機械加工業者へ外注するほうが現実的かもしれません。
実例:モンキー125やグロム用サポートの流用の可能性
似たホイール径や構造を持つ車種である「モンキー125」「グロム」「KSR PRO」などで販売されている40mmブレンボ用のキャリパーサポートを流用できないか検討してみるのも一つの手段です。
ただし、フォークのピッチ・オフセット・ローター径が異なるため、流用には加工やスペーサーの追加が必要となる可能性が高く、「ポン付け」は期待しない方が良いです。
既製品を使いたいなら他の車種選定も視野に
もし「市販のキャリパーサポートで済ませたい」「ブレンボをなるべく簡単につけたい」という方は、サポートが豊富に出回っているバイクをベースにするのも一つの戦略です。
代表的な例では、グロムやZ125PRO、NSR50/80などが挙げられます。これらはサポートや社外ディスクも多く、ブレンボ対応も進んでいます。
まとめ:Papio SSにブレンボ40mmピッチキャリパーをつけるには
Papio SSにブレンボ40mmキャリパーを装着するには、専用のキャリパーサポートが市販されていない以上、自作または流用・加工の道を選ぶしかありません。
本格的にキャリパー性能を引き出したい場合は、設計知識や工具が不可欠となります。自信がない場合は、バイクショップや金属加工業者に相談するのが安全で、長期的にも安心です。
カスタムの満足度を高めるには、ブレーキ性能だけでなく安全性と精度も追求したいところ。自作にチャレンジする場合は、余裕を持ったスケジュールと正確な採寸を心がけましょう。
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