近年、ドリフト入門〜中級者向けとしてトヨタ86(およびスバルBRZ)が注目を集めています。かつてS13シルビアで走っていた方が86に乗り換えを検討するのも自然な流れです。本記事では、86でのドリフトがどう感じられるのか、S13との違いや走りの特徴、費用面なども含めて解説します。
トヨタ86とS13シルビアのスペック比較
まずは両者の基本スペックを整理しましょう。
項目 | S13シルビア(NA) | トヨタ86(ZN6) |
---|---|---|
車両重量 | 約1,150kg | 約1,250kg |
出力 | 約140PS(CA18DE) | 200PS(FA20) |
駆動方式 | FR | FR |
ミッション | 5MT | 6MT |
数字で見ると86のほうが100kgほど重いものの、出力は大きく上回ります。高回転型エンジンの特性も含めて、走行フィールは明らかに現代的で扱いやすく、特に初心者には恩恵が大きいです。
86はドリフトに向いている?
結論から言うと、トヨタ86はドリフトに非常に向いている車です。実際にD1ライツや草ドリイベントなどでも多くの86が活躍しています。トルセンLSDやバランスの良い重量配分(前後53:47前後)もドリフト入門にぴったりです。
NAながら低速トルクも確保されており、S13よりも滑り出しやコントロール性は扱いやすい印象を受けます。
実際に86でドリフトしているユーザーの声
・「車両の素性が良く、ノーマルでも滑らせやすい」
・「車体が高年式で安心感があるし、修理も比較的楽」
・「純正トルセンLSDのままでも遊べるけど、2WAY入れるとさらに楽しい」
サーキットでの定常円や振り返しも安定感があり、昔シルビアで遊んでいた人でも“乗り換えて良かった”という声は多いです。
維持費・カスタム費用面の比較
S13は車両価格こそ安くても、年式的に維持費(故障修理・部品代)が高くつきます。86は部品の供給が安定しており、車両も10年落ち程度で比較的良好。
また、中古車価格も年々上昇中。S13はプレミアが付き始めており、まともな個体は高額です。それを考慮すると、コスパ重視であれば86のほうが安心してドリフトを続けられる選択肢となります。
S13にしかない魅力はある?
もちろんS13には、「軽快さ」「デザイン」「生っぽい挙動」など、唯一無二の魅力があります。壊れても直して乗ること自体が愛着につながるという声も。
ただし、現代の車に比べるとやはり「壊れやすさ」や「部品の入手性」「ボディ剛性」などの面で不安もあり、ファミリー持ち・趣味のドリフトとしてはややリスクが高いのが現実です。
まとめ:家庭とドリフトを両立するなら86が最適解
・パワー、剛性、信頼性ともにバランスが良い
・ドリフト入門〜中級まで対応可能
・現行パーツが豊富でカスタムしやすい
・S13のような“味”は薄いが、走りの楽しさはしっかり味わえる
かつての走り屋が家庭を持ち、趣味を続けたいなら86は非常に現実的で満足度の高い選択肢です。サーキットでもストリートでもその実力を感じられるはずです。
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