アルミホイールを生リム化して鏡面仕上げにする作業では、研磨の順番や傷の消し方が仕上がりを大きく左右します。粗い番手のペーパーから始める方法は間違いではありませんが、最初についた深い研磨傷が後の工程で消えきらず、鏡面にならないケースもあります。この記事では、アルミホイールのリム研磨で残った傷を消す方法や、美しい鏡面に仕上げるためのポイントを解説します。
アルミホイール研磨で深い傷が残る原因
アルミホイールを鏡面にする場合、最初の粗研磨でできた傷を次の番手で完全に消していく必要があります。しかし、120番など非常に粗いペーパーでついた傷は深いため、その後240番、400番と進めても表面の一部に傷が残ることがあります。
特に手作業の場合、ペーパーを当てる力や方向が均一になりにくく、深い傷の谷部分だけが残ってしまうことがあります。見た目では表面がきれいになったように感じても、光を当てると線傷が浮かび上がることがあります。
鏡面仕上げでは、前の番手の傷を次の番手で完全に消すことが基本です。番手を細かく上げても、前工程の傷が残った状態では最終的な光沢は出にくくなります。
120番から始めた場合は傷を消すために戻る必要がある
120番の傷が原因で鏡面にならない場合、現在の3000番まで進んだ状態からさらに磨くだけでは改善しないことがあります。
深い傷を消すには、一度傷の深さまで表面を削り直す必要があります。例えば3000番で磨いても消えない線傷がある場合は、800番や1000番程度まで戻って傷を均一に消してから再び細かい番手へ進めます。
研磨作業では「番手を進めること」よりも「前の傷を完全に消すこと」が重要です。傷が残ったまま番手だけを上げても、表面が曇ったような状態になりやすくなります。
アルミホイールを鏡面にする基本的な研磨手順
生リム加工で鏡面を目指す場合は、以下のように段階的に研磨すると仕上がりが安定します。
- 粗い傷や腐食を除去する(240番〜400番)
- 800番〜1000番でペーパー傷を均一化する
- 1500番〜2000番で細かい傷を消す
- 3000番程度で表面を整える
- コンパウンドや金属磨きで光沢を出す
もし120番から始めた場合、状態によっては240番や400番で長時間研磨して深い傷を消す工程が必要になります。
例えばリム表面に120番の横方向の傷が残っている場合、次の工程では研磨方向を変えて確認すると傷の消え具合が分かりやすくなります。400番では縦方向、800番では横方向というように方向を変えると、前の傷を見つけやすくなります。
ピカールだけでは消えない傷がある理由
ピカールなどの金属磨きは、表面を整えて光沢を出すための仕上げ用アイテムです。しかし、深いペーパー傷を削り取る能力は限られています。
例えるなら、木材についた深い傷をワックスだけで消せないのと同じです。鏡面になる前の段階でペーパーによって表面を均一にする必要があります。
ピカールを使う前に、2000番や3000番程度まで傷を整えておくことで、金属磨きの効果が最大限発揮されます。
研磨作業を効率化するためのコツ
アルミホイールの鏡面仕上げは、焦らず少しずつ進めることが重要です。特に粗い番手ほど時間をかけて傷を均一にする必要があります。
また、ペーパーは乾式よりも水研ぎの方が目詰まりしにくく、均一な仕上がりになりやすいです。研磨中はこまめに表面を洗い、傷の状態を確認すると失敗を防げます。
最後のコンパウンド作業では、バフやポリッシャーを使うことで手磨きより深い光沢を出すこともできます。ただし、削りすぎるとアルミ表面の形状が変わる可能性があるため注意が必要です。
まとめ
アルミホイールを生リム化して鏡面に仕上げる場合、最初についた粗いペーパー傷を完全に消すことが最も重要です。
120番から始めた場合でも修正は可能ですが、深い傷が残っている場合は一度粗めの番手まで戻り、傷を消してから再び細かい番手へ進める必要があります。
鏡面仕上げは最終的な磨きよりも下地作りが結果を左右します。焦らず各番手の傷を確実に消していくことで、美しいアルミホイールの生リム鏡面仕上げに近づけます。

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