バイクカウルのキャンディー塗装は、深みのある美しい発色が魅力ですが、途中で塗料の粒子が荒くなったり、表面にザラつきが出たりすると仕上げ方法に悩むことがあります。特にキャンディーカラーは重ね塗りによって色味が変化するため、現在の色合いを維持したままクリア塗装へ進みたい場合は慎重な下処理が必要です。
この記事では、キャンディー塗装後に発生したザラつきを除去する方法や、耐水ペーパーとコンパウンドの使い分け、クリア塗装前に注意すべきポイントについて詳しく解説します。
キャンディー塗装でザラつきが発生する原因
キャンディー塗装の表面がザラザラする原因の多くは、塗料のミストが均一に密着せず、乾燥途中で粒状になって固まってしまうことです。
スプレー缶の場合、噴射圧が安定しないと塗料の粒子が大きくなりやすく、塗装面に細かな凹凸ができることがあります。また、缶の温度低下や残量不足、吹き付け距離が遠すぎることでも同様の症状が発生します。
キャンディーカラーは下地のメタリックやシルバー層、透明カラー層の組み合わせで色味を作っているため、表面の修正方法を間違えると色ムラにつながる可能性があります。
クリア塗装前のザラつき除去は耐水ペーパーが基本
クリア塗装前に表面のザラつきを整える場合は、液体コンパウンドよりも1500番から2000番程度の耐水ペーパーで軽く均す方法が一般的です。
耐水ペーパーを使用する場合は、水を付けながら力を入れすぎず、表面の突起部分だけを削るイメージで作業します。キャンディーカラーの層を削りすぎると下地が見えたり、色の濃さが変化したりするため注意が必要です。
例えば、表面を触った時に引っ掛かりを感じる程度のザラつきであれば、2000番程度で軽く研磨して滑らかにした後、十分に洗浄してからクリア塗装へ進むことで綺麗な仕上がりになります。
液体コンパウンドで磨く方法が向いていない理由
液体コンパウンドは塗装面の光沢を出すためには有効ですが、クリア塗装前の下処理としてザラつきを取る目的ではあまり適していません。
コンパウンドは表面を磨いて平滑化するものですが、キャンディーカラーの塗膜は非常に薄い場合があり、磨きすぎると部分的に色の濃淡が変わるリスクがあります。
また、コンパウンドには油分や研磨剤が残ることがあり、そのままクリアを吹くと密着不良や弾きの原因になる可能性があります。使用する場合でも、クリア前ではなく最終仕上げ後の艶出し工程で使う方が安全です。
キャンディーカラーを削る時に注意するポイント
キャンディー塗装では、表面の透明カラー層を均一に残すことが重要です。そのため、ザラつきを完全になくそうとして強く研磨するのは避けた方が良いです。
特に角部分やエッジ部分は塗膜が薄くなりやすいため、平面部分より先に色が薄くなることがあります。ペーパーを当てる場合は、角を避けながら全体を均一に整えることを意識します。
また、研磨後はシリコンオフなどで油分を除去し、ホコリや研磨カスが残っていない状態にしてからクリア塗装を行うことが大切です。
クリア塗装を綺麗に仕上げるためのコツ
ザラつきを整えた後のクリア塗装では、一度で厚く吹くよりも薄く数回に分けて重ねる方が失敗しにくくなります。
最初は密着を目的とした薄い捨て吹きを行い、少し乾燥させてから本吹きをすると、液だれや縮みを防ぎやすくなります。
例えばバイクカウルのような曲面部品では、一方向から厚く吹くと塗料が溜まりやすいため、角度を変えながら均一に塗膜を作ることが綺麗な仕上がりにつながります。
まとめ|キャンディー塗装のザラつきは削りすぎない補修が重要
キャンディーカラーの塗装後にザラつきが出た場合、クリア塗装前の処理としては1500番から2000番程度の耐水ペーパーで軽く均す方法が適しています。
液体コンパウンドは艶出しには有効ですが、キャンディー層の色味を維持したままクリア前の下処理をする目的には向いていません。
現在の色合いを残したい場合は、表面の凹凸だけを取り除く意識で慎重に研磨し、その後しっかり脱脂してクリア塗装へ進むことで、美しいキャンディー塗装の仕上がりを目指すことができます。


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