NS-1のガソリンタンク移設は可能?サーキット走行向けのタンク変更で注意すべきポイントを解説

カスタマイズ

ホンダNS-1をサーキット走行用に仕上げる場合、重量配分やライディングポジションを改善するためにガソリンタンクの位置を変更したいと考える人もいます。特にシート後方にある純正タンクの位置に違和感を感じ、メットインスペースへ小型タンクを移設する方法を検討するケースがあります。

しかし、燃料タンクの移設は単純な加工ではなく、安全性や車体バランス、転倒時のリスクまで考える必要があります。この記事では、NS-1のタンク移設を検討する際の考え方や注意点、現実的な方法について解説します。

NS-1の純正ガソリンタンク位置とサーキット走行で感じる違和感

NS-1は一般的なスポーツバイクとは異なり、シート後方に燃料タンクが配置されています。これは外観上の特徴でもあり、メットインスペースを確保するための設計です。

街乗りでは大きな問題になりませんが、サーキット走行ではライダーの荷重移動や車体の動きを重視するため、後方に重量物があることを気にする人もいます。

特にコーナリング中の切り返しでは、燃料の量によって重量バランスが変化するため、レーシング用途ではタンク位置を変更したいと考える理由になります。

メットイン部分にゴリラ用タンクを移設することはできるのか

NS-1のメットインスペースへホンダ・ゴリラなどの小型タンクを取り付けること自体は、加工技術があれば物理的には可能です。

ただし、サーキット走行を前提にする場合は、単純にタンクを置いて固定するだけでは安全性に問題があります。転倒時には大きな衝撃が加わるため、タンクがずれたり破損したりすると燃料漏れにつながる危険があります。

固定方法としては、フレーム側にブラケットを製作し、複数箇所で確実に固定する方法が一般的です。樹脂製のメットイン部分だけを利用して固定する方法では、強度不足になる可能性があります。

サーキット用車両で燃料タンクを固定するときの重要ポイント

燃料タンク移設で最も重要なのは、通常走行ではなく転倒時を想定した固定です。サーキットでは公道よりも激しい転倒が起こる可能性があります。

例えば、タンクをボルト数本だけで固定した場合、転倒時の衝撃で取り付け部分が変形し、燃料ホースが抜けたりタンク自体が破損する可能性があります。

また、タンク周辺には熱源となるエンジンや排気系部品があるため、燃料漏れ対策や耐熱処理も必要になります。

MH80用タンクを使用する方法について

NS-1のレース用途では、専用設計に近いMH80系のタンクを使用する方法も検討されます。車体への取り付けを考えた設計になっているため、汎用タンクを加工するよりも安全性を確保しやすい場合があります。

ただし、MH80用タンクであってもポン付けできるとは限らず、フレーム加工や燃料ラインの調整が必要になることがあります。

サーキット専用車両として仕上げる場合は、見た目よりも「確実に固定できるか」「転倒時に安全か」という点を優先することが大切です。

NS-1のタンク移設で考えるべき車体バランス

タンク位置を変更すると、重量配分が変わります。前後重量バランスが改善される場合もありますが、必ずしも速く走れるようになるとは限りません。

例えば燃料を前方へ移動するとフロント荷重が増え、旋回性が変化します。一方で、リア側の安定感が減る可能性もあります。

サーキット走行では、タンク位置だけではなく、サスペンション設定、タイヤ、ライディングフォームなど全体のバランスで速さが決まります。

安全性を優先した現実的な選択肢

NS-1でサーキット走行を楽しむ場合、まずは純正タンクのまま走り込み、車体特性を理解する方法もあります。

純正状態でもNS-1は軽量で扱いやすい車体なので、サーキット走行ではライダーの技術による影響も大きくなります。

どうしてもタンク移設を行う場合は、燃料漏れ対策やフレームへの確実な固定を含めて、レース車両製作の経験があるショップなどに相談することをおすすめします。

まとめ

NS-1のガソリンタンクをメットイン部分へ移設することは加工次第で可能ですが、サーキット走行を考えるなら固定強度や転倒時の安全性を十分に考える必要があります。

ゴリラ用タンクなどの流用はアイデアとしては面白いですが、メットイン部分だけを利用した固定では危険が残ります。フレームにしっかり固定できる構造を作ることが重要です。

本格的なサーキット仕様を目指すなら、MH80系タンクなど実績のある方法も含めて検討し、安全性と車体バランスを優先したカスタムを行うことが大切です。

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