バイクのマスターシリンダーとキャリパー交換時のエア抜き手順|同時交換と別々交換どちらが楽なのか解説

車検、メンテナンス

バイクのブレーキカスタムでマスターシリンダーとキャリパーを社外品へ交換する場合、作業順序やエア抜きのタイミングで悩む方は少なくありません。特にABS付き車両ではブレーキライン内に空気を入れないことが重要になります。この記事では、マスターシリンダーとキャリパーを同時交換する場合と、片方ずつ交換する場合の違いや、効率よく確実に作業するためのポイントを解説します。

マスターシリンダーとキャリパーは同時交換できるのか

バイクのブレーキシステムでは、マスターシリンダーから押し出されたブレーキフルードがホースを通りキャリパーへ送られることで制動力が発生します。そのため、マスターシリンダーとキャリパーを同時に交換すること自体は可能です。

むしろ両方を交換する場合、古い部品を外した状態で一気に新しい部品へ交換できるため、作業工程としてはシンプルになります。途中で純正部品に戻したり、複数回エア抜きをする必要がない点はメリットです。

ただし、ブレーキライン全体のフルードが抜けた状態になるため、最初のエア抜き作業には時間がかかる可能性があります。特にABS付き車両ではエアがABSユニット側へ入り込むと通常のエア抜きだけでは完全に抜けない場合があります。

キャリパー交換後にエア抜きしてからマスター交換する方法

キャリパー交換とマスターシリンダー交換を別々に行う方法もあります。この場合、まずキャリパーだけ交換してエア抜きを行い、その後マスターシリンダーを交換します。

この方法のメリットは、作業途中で問題が発生した場合に原因を特定しやすいことです。例えばキャリパー交換後にブレーキタッチがおかしい場合、原因箇所を絞り込みやすくなります。

一方で、エア抜きを2回行う必要があるため、作業時間は長くなります。フルードも余分に消費するため、効率だけを見ると同時交換の方が有利です。

同時交換する場合のおすすめ手順

マスターシリンダーとキャリパーを同時交換する場合は、以下のような流れで作業するとスムーズです。

手順 作業内容
1 古いブレーキフルードを抜き取る
2 純正マスターシリンダーとキャリパーを取り外す
3 社外マスターシリンダーとキャリパーを取り付ける
4 新しいブレーキフルードを充填する
5 マスター側から順番にエア抜きを行う

負圧式のエア抜き工具を使用する場合でも、最初に大量のエアを抜いた後は手動でレバー操作を併用すると、細かい気泡まで抜きやすくなります。

また、キャリパー側だけではなく、マスターシリンダー内部にもエアが残ることがあります。レバーをゆっくり握って戻す作業を繰り返し、確実に油圧を作れる状態にすることが大切です。

ABS付きバイクで注意するポイント

ABS付きバイクでは、通常のブレーキシステムよりエア抜きに注意が必要です。ABSユニット内部へ大量の空気が入ると、一般的なキャリパー側のエア抜きだけでは改善しない場合があります。

そのため、XMAXのようなABS装備車では、できるだけブレーキラインを空にする時間を短くし、部品交換後すぐにフルードを満たす方法がおすすめです。

もしレバーがいつまでもスポンジーな感触の場合や、十分な圧がかからない場合は、ABSユニット側にエアが残っている可能性もあるため、メーカー指定の整備方法を確認する必要があります。

負圧式エア抜き工具を使う場合の注意点

コンプレッサーを使用した負圧式エア抜きは、ブレーキフルード交換や大量のエア抜きでは非常に便利です。しかし、負圧を強くかけすぎると、ブリーダーバルブ周辺から微量の空気を吸い込み、まだエアが残っているように見えることがあります。

そのため、最後の仕上げではブレーキレバーを操作しながら通常の方法で確認することが重要です。最終的にレバーを握った時に硬いタッチが出ているかを必ず確認してください。

例えば負圧工具で透明ホース内の気泡が消えたとしても、レバーを数回握ると小さな気泡が出てくることがあります。これは珍しいことではないため、焦らず確認作業を行うことが大切です。

まとめ

マスターシリンダーとキャリパーを同時に交換する場合は、一度のエア抜きで済むため作業効率が良い方法です。ただし、ABS付き車両ではエアを大量に混入させないよう注意する必要があります。

一方、キャリパー交換後にエア抜き、次にマスター交換という方法は工程は増えますが、トラブル原因を判断しやすいメリットがあります。

XMAXのようなABS付きバイクで社外ブレーキパーツへ交換する場合は、同時交換後に丁寧にエア抜きを行う方法が効率的ですが、最終的なブレーキタッチ確認は必ず慎重に行うようにしましょう。

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